フィダン外相、「ウクライナで勝者なし、トランプは和平を望んでいる」
2025年02月24日付 Medyescope 紙

ハカン・フィダン外相とロシアのセルゲイ・ラブロフ外相がアンカラで会談した。ウクライナのための解決策を話し合った両大臣は、シリアでの分離主義者の活動を妨げる点で同じ考えであると強調した。他方、エルドアン大統領は、ビデオメッセージを通じてウクライナの独立を支援すると述べた。
■フィダン外相とラブロフ外相が会談
ロシアのラブロフ外相は、大規模な使節団と共にアンカラを訪問した。会談では貿易、エネルギー、観光を筆頭に両国間の協力が取り上げられた。会談後、記者会見が行われた。
記者会見でラブロフ外相は、「国際的な緊張にもかかわらず、トルコとロシアがあらゆる分野でコンタクトを取っている。エルドアン大統領とロシアのプーチン大統領は継続的に連絡を取っている。」と述べた。
■フィダン外相:「アメリカが始めたウクライナへの対応を重要視している」
フィダン外相は、ウクライナでの戦争が4年目に入る中、アメリカによって始められた和平交渉を大いに重視していると述べた。同外相は、「この状況は、私達が戦争当初から追求している政策と重なり合っている。両国が参加する交渉で解決に至ると信じている。」と述べ、会談を主導する準備があると強調した。ラブロフ外相はというと、リヤドでの会談で様々な見解が明らかになり、アメリカとの会談を続ける予定であると述べた。
■ロシアから和平に関し条件付きの姿勢
ラブロフ外相は、ウクライナのゼレンスキー大統領が考えをしばしば変更すると述べた。同外相は、ヨーロッパ諸国も支離滅裂な振る舞いをしていると主張した。また、「軍事作戦は、交渉において私達を満足させる結果が出たならば、止めることができるかもしれない。」と述べ、戦争開始の最初の理由の一つがウクライナのNATOへの加盟活動であると述べた。
ラブロフ外相はさらに、「ウクライナ政府によって時々テロ攻撃が行われ、トルコ・ストリーム・パイプラインを使用停止に追い込もうとしている。この戦争が発生した時の最初の理由が排除されずに戦争を終えることは不可能である。」と述べた。
■シリアの新時代のための共通姿勢
フィダン外相は、シリアでここ3ヶ月に発生した状況が希望を与えるものであると述べた。同外相は、「シリアの人々は、60年間続いた不正な体制を終わらせた。現在は近隣諸国と平和理に暮らす、安定的で繁栄する国を作ろうと望んでいる。私達はトルコとしてこのプロセスでもシリアの人々に寄り添うつもりである。」と述べた。シリアが国土の統一と保全を必要としていると強調したフィダン外相は、テロ組織がシリアに巣食うのを認めてはいけないと語った。
■エルドアン大統領からのビデオメッセージ:「ウクライナの独立のための支援を続ける」
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、ウクライナ戦争が丸3年を迎える日に、第4回クリミア・プラットフォーム・リーダー会議にビデオメッセージを送った。エルドアン大統領は、トルコが2014年のクリミア併合から今までウクライナの係争では支持してきたことに触れた。戦争が交渉を通じて終結するよう、あらゆる努力を継続すると強調した。「当初から主張しているように、公正で恒久的な平和に導く道は、戦争当事者の両国が平等で公正な形で代表される形のみで開かれうる。」と述べたエルドアン大統領は、2025年が平和を築く1年であるよう望んだ。
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翻訳者:新井慧
記事ID:59728