8人の遺産相続人によりアンタリアで歴史的ハマム競売へ

2025年02月25日付 Milliyet 紙

アンタリアの歴史的なカレイチ地区に19世紀に建設されたと考えられ、記念建造物として登録された「ガヴル・ハマム」が売りに出された。上に「売物件」の看板が掲げられ、その価格として250万ドルが求められている。

アンタリアの象徴であり、紀元前2世紀に遡る歴史をもつカレイチを毎年多くの国内外からの観光客が訪れる。何千年もの歴史的な建造物で、訪れる人々を魅了するこの地区が、ユネスコの世界遺産暫定リストに登録されるための取り組みが続けられている。

多くの歴史的な時代や文化の価値を内包するカレイチにあるいくつかの建造物は、ユネスコ世界遺産暫定リストに登録されている。

■工芸技術と建築様式で注目を集める

1972年から保護され、「保護地区」と宣言されたこの地区のいくつかの地点には、4つのハマムが存在している。
そのハマムの一つが「ガヴル・ハマム」として知られる「イェニカプ・ハマム」である。ギリシャ人(ルーム)によって19世紀に建設されたと考えられる705平方メートルのハマムの上部には、内部に光を取り込むための104個のゾウの目(採光用の穴)がついた大きなドームがある。「冷室」と「温室」、「熱室」の3つの主要な空間からなるこのハマムは、その工芸技術と建築様式で訪問者の関心を引いている。

■8人の相続人が売りに出した

建物が面している通りの名前にもなっているハマムは、1940年まで住民交換の時代にアンタリアに来たトルコ人たちによってハマムとして営業された。その後、倉庫や娯楽施設としても使用され、時を経て入り口に鍵がかけられたハマムは長い間、時の流れに抗っている。

アンタリア文化財保護地域委員会によって「記念建造物」として登録されたハマムが8人の相続人の決定により売りに出され、その上に「売物件」の看板が掲げられた。
250万ドルの価格で売りに出された歴史的なハマムの「売物件」の文字を見た人々は、驚きを隠せないと述べている。


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翻訳者:小玉桃子
記事ID:59732