パレスチナ:エジプト保証の下で捕虜交換合意、トランプ大統領はガザ構想を宣伝
2025年02月27日付 al-Quds al-Arabi 紙
◾️エジプトの保証の下で、620人のパレスチナ人捕虜を引き渡し、4人のイスラエル人の遺体と交換
【ガザ/西岸地区:本紙】
パレスチナ抵抗勢力とイスラエルは、昨日水曜日、占領政府の行動によって引き起こされた危機の解決に達した。この行動によって、土曜日に予定されていた停戦合意および捕虜・被拘束者交換の最終段階である第7回と第8回の実施が妨げられていた。これは、仲介者たちの努力の結果であり、ハマースは、エジプト側が交換の保証を提供したと述べた。
これは、イスラエルが合意の第2段階の履行を回避している最中に起こった。この姿勢にはアメリカのドナルド・トランプ大統領の支持がある。彼は昨日、この決定および戦争停止の決定はイスラエルの手に委ねられているとし、ハマースを悪党の集団だと表現した。
米国史上最も物議を醸した大統領はこれだけにとどまらなかった。彼は水曜日、声明を出す数時間前に、ソーシャルメディア上である動画を公開した。その動画では、ガザが観光リゾート地へと変貌した様子が描かれており、彼が提案した「中東のリビエラ」プロジェクトを宣伝する意図があるようだった。
「ガザ2025−ワッツ・ネクスト(次は何か?)」と題された33 秒の動画では、瓦礫の中から子どもたちが姿を現し、高層ビルが立ち並ぶ海岸へと向かう様子が映し出されている。そこでは、億万長者のイーロン・マスク氏が地元の料理を楽しみ、紙幣が空中に舞い散るシーンが描かれている。
また、トランプ大統領がイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とともにビーチでくつろいでいる様子も映し出されている。さらに、巨大な金色のトランプ像や、小さな金色の彫像、そして「トランプ・ガザ」と名付けられたタワーも登場する。
話を捕虜交換プロセスの適用再開の合意に戻すと、ハマースの軍事部門「殉教者イッズッディーン・カッサーム旅団」は、水曜日の夜に遺体の引き渡しを予定しているイスラエル人捕虜4人の名前を発表した。
一方で、ハマースに所属する「捕虜メディアオフィス」の関係者らは、「自由の洪水」取引(捕虜交換協定)の第1段階における第7回目で釈放される捕虜の数は620人になると述べた。
先週土曜日、ネタニヤフ首相は、ハマースが合意に基づく義務を果たしたにもかかわらず、第7回目として解放される予定だったパレスチナ人捕虜602人の釈放を妨害した。
(後略)
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翻訳者:新階 望乃
記事ID:59744