イスラエル:参謀総長がヒズブッラーが昨年10月にハイファに到達していた可能性について指摘
2025年03月02日付 Al-Nahar 紙
■ハレヴィ参謀総長「ヒズブッラーはハイファに到達しかけていた」
【n.p.:本紙】
ヘブライ語放送の「チャンネル12」によると、イスラエルのヘルジ・ハレヴィ参謀総長は「もし10月7日にヒズブッラーがイスラエルを攻撃していたら、彼らはハイファ市まで到達していたであろう」と述べた。
ハレヴィ氏は声明で「ヒズブッラーは同日、複数の前線で大規模な攻撃を開始する能力を有しており、イスラエル国内の安全保障への大きな脅威をもたらしかねなかった」と発表した。
同氏はさらに「当時のイスラエル軍の能力と準備態勢をもってしても、ヒズブッラーによる攻撃により軍が直面したシナリオは、イスラエルを非常に困難な局面に置くこととなっただろう」と説明した。
さらに、「ヒズブッラーによる攻撃の拡大は、イスラエル北部の安全保障に戦略面での影響を及ぼしかねなかった」と言及し、今後の脅威への対策の重要性について指摘した。
ハレヴィ氏はこれに加えて、軍司令部との対話セッションで、「(過去の)軍事的な失敗を認識することは学習と進歩に欠かせない必要事項である」と確認し、過ちを無視するのではなくそれと向き合うことの重要性を指摘した。
さらに同氏は、イスラエル軍は同じ過ちを繰り返すわけにはいかないとの見解を述べ、2023年10月7日の出来事から教訓を得るうえでの問責と透明化の重要性を強調した。
また同氏は、調査に参加した何人かの司令官が震える声で自身の過ちを認めたことに言及し、こうした認識は学習のためだけではなく、極限的な場面において指導的な責任を負う者の精神的健康のためにも必要であると強調した。
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翻訳者:池内一生
記事ID:59757