エジプト:UAEとの2国間受刑者移送条約を締結

2025年03月09日付 al-Quds al-Arabi 紙

■エジプト下院、UAEとの受刑者移送条約を承認

【カイロ:ターミル・ヒンダーウィー、本紙】

エジプト代議院(下院)は、エジプトとUAE(アラブ首長国連邦)間の受刑者移送条約に関するアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領決定2024年第507号を承認した。

下院立法委員会のイブラヒーム・フナイディー委員長は、「この条約は両国間の司法協力の枠組みの中で成立した」と述べた。

立法委員会が提示した覚え書きによると、条約は2024年1月10日に署名された。

この条約は、両締約国間で受刑者を移送する際の一般原則、条件、制限などを規定するもので、受刑者の社会復帰を目的としている。(締約国の刑務所等に拘禁されている)受刑者が希望すれば(一定の条件を満たす場合に)、(その本国に移送し)その国で刑の執行を行うことにより、受刑者の改善更生と円滑な社会復帰を促進するからである。

条約は19条4項から成り立っている。第1項には、受刑者の移送に関する一般原則と移送の条件が定められている。第2項には、受刑者の移送手続きの内容が書かれている。

第3項には、締約国の中央当局とその役割、条約の解釈あるいは適用に関する紛争解決のための手段および方法が設けられている。

第4項では、条約文の確定、条約の改正、条約の範囲、効力の発生、条約の終了が規定されている。


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翻訳者:小林友哉
記事ID:59816