移民文学:トルコ系ドイツ語作家オズダマル氏にゲオルグ・ビューヒナー賞
2022年11月07日付 Milliyet 紙
ドイツ語と詩アカデミーの2022年のゲオルグ・ビューヒナー 賞は、作家のエミネ・セウギ・オズダマル氏に与えられた。このようにして初めて母語がドイツ語でない作家がこの賞を受賞した。
オズダマル氏に対してこの賞は、11月5日にダルムシュタットで開催された式典で与えられた。作家、俳優、演劇監督であるオズダマル氏は、「全ての人の天空には、ただ星々があるだけではなく、自身に影響を得た人々が輝いている、私的な天空も存在しています。このうちの一つが私が兄のように慕っているゲオルグ・ビューヒナーです。私の知識を広げ、読書と学ぶことへに渇望を持つようになったのはブキャナン氏との関連があります。」
と述べた。
ドイツ文化省のクラウディア・ロス氏は、「言語を素晴らしい形で用いて、私的な響きとともに、ドイツ文学に対して新しく意外なパースペクティブをもたらした卓越した語り手であるエミ氏・セヴギ・オズダマル氏に対して、心よりお祝いを申し上げます。彼女の文学は、私達をドイツ人、トルコ人とヨーロッパの歴史の中へと連れて行きます。この理由により、エミネ・セヴギ・オズダマル氏は多文化間の重要な仲介者であります。圧倒的な自由への愛情、劇場芸術との近しい関係とその言語の特別なトーン、が、ゲオルグ・ビューヒナー賞の彼女を理想的な担い手としています。」作家の、数多くの賞を受賞した小説『Ein von Schatten begrenzter Raum(影に囲まれた部屋)』は昨年に出版された。5000ユーロ相当になるこの賞はドイツ語圏の中における最も権威ある文学賞とみなされている。
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翻訳者:堀谷加佳留
記事ID:59832