ブリュッセルでシリア会議、トルコからは外務副大臣出席
2025年03月18日付 Hurriyet 紙

ベルギーの首都ブリュッセルで開催されたシリア会議において、シリアにおける移行プロセスと再建の取り組みが協議された。トルコを代表した外務副大臣ヌフ・ユルマズ氏は、西洋諸国と国際連合の関係者たちとの重要会議を実現させた。ユルマズ氏はシリア難民の安全と自発的な帰還、そしてトルコとEU間の協力機会について取り上げた。会議では国の再建のためにおよそ60億ユーロの支援が約束された。
ベルギーの首都ブリュッセルで毎年開催されているシリアに関する第9回ブリュッセル会議での今年のテーマは、「シリアにおける移行プロセスの成功を確保するための必要対応」であった。
会議において、トルコは外務副大臣ヌフ・ユルマズ氏を代表におき、シリア側は今回初めて当該会議に参加した。
会議に西洋諸国に加えて、シリア近隣国、アラブ諸国と国際連合組織も参加した。
■外務副大臣ユルマズによる重要会議
シリアにおける移行プロセスと再建の取り組みを支援することに焦点が充てられた会議において、トルコのシリアに関する優先事項を説明しているユルマズ氏は、会議と並行して一連の二国間会議を実現させた。
ユルマズ氏はイギリスの中東と北アフリカ担当の国務大臣ハミッシュ・ファルコナー氏と面会した。ユルマズ氏は会談でシリアにおける状況について意見交換を行った。
イギリスの大臣との会談の後、ユルマズ氏は、ノルウェーの外務副大臣アンドレアス・モッツフェルツ氏と会った。会談では、シリアにおける移行プロセスと再建の取り組みが取り上げられた。
欧州議会外交第一副委員長ハナ・ジャルール・ムロ氏と会談したユルマズ氏は、ムロ氏とともにシリアの新体制における、トルコとEU関係の可能性について意見を交わした。
会談を国際移住機関事務局長エイミー・ポープ氏と続けたユルマズ氏は、会談で、シリア人の祖国への安全で自発的な帰還に関して意見交換がなされた。
ユルマズ氏が行った一連の会議に、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)事務局長フィリップ・ラザリーニ氏が続いた。会談では同機関(UNRWA)の活動とパレスチナの状況に関して見解を述べ合うことになった。
ユルマズ氏は国際連合事務総長の特使ガイル・ペダーセン氏と会談した。会談ではシリアにおける最新情勢と国際連合の同国に対する活動について取り上げられた。
■60億ユーロの支援が約束
欧州委員会によってなされた説明において、会議でシリアに対して42億ユーロの無償援助と16億ユーロの低金利融資、合計およそ60億ユーロの支援が取り付けられることが述べられた。
説明では、複数資金源から単一年を超えて(支援が)なされていることが原因で2025年に対する正確な数値を特定することは難しいと明かされた。
支援国会議において、ドイツがおよそ3億ユーロの支援を約束した一方、アメリカ合衆国は全く支援を約束しなかった。
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翻訳者:鈴木啓太
記事ID:59841