検察、イマムオール逮捕を承認

2025年03月23日付 Medyescope 紙

4日間の拘留を経て、チャーラヤンにあるイスタンブル裁判所に送致されたエクレム・イマモール イスタンブル広域市長が(最終的に)汚職容疑で逮捕された。同市長は、(ふたつの捜査の論点のうち)自治体コンセンサス違反については司法管理対象から解かれた。

3月19日(水)、イスタンブル広域市のエクレム・イマモール市長は警察署での事情聴取を終え、チャーラヤンにあるイスタンブル裁判所へ送致された。

同市長とその他91名の供述聴取は検事34名が任にあたった。イマモール市長は検察庁での事情聴取終了後、逮捕請要請に基づいて当番刑事裁判所へ送致された。

その後、裁判所が同市長の逮捕(汚職容疑)を決定した。同市長は、(ふたつの捜査の論点のうち)自治体コンセンサス違反については司法管理対象から解かれた。

判決後、イマモール市長は自身のXアカウントで次のように発信した。

■「どうやってもお前は負ける」

「恐怖は役に立たない!どうやってもお前は負ける。我々の正義、勇気、謙虚さ、そして笑顔に負けるのだ!

そして、親愛なる皆さん、

決して悲しんだり、落胆したり失望したりしないでください。我々は民主主義に対する反逆や黒ずんだ汚れを我々の手で取り除く。このようななりゆきをコントロールしている人間が、現世で、そして来世でも全知全能の(アッラーの)前でつけを支払う日は近い。私はトルコ国民8600万に、投票に駆けつけ、民主的な正義の闘いを世界に宣言するよう呼びかけたい。私は背筋を伸ばし、決して屈しない。すべてうまくいく…」

一方、ANKA通信によれば、イスタンブル共和国検察は「武装テロ組織幇助」罪(の容疑者)に釈放決定がなされたことを不服とする見込みである。

■市長の供述は

イスタンブル広域市のエクレム・イマモール市長は、裁判所へ送致される前に、テロ捜査の一環で警察に供述書を提出した。同市長は、極秘目撃証言等について、それらを「陰謀」ないし「虚言」と一蹴した。また、投げかけられる多くの質問が不道徳的だと指摘した。そのうえで、自治体コンセンサス違反の捜査に関する質問には、「それはDEM党に聞いてほしい」と回答した。

またその際、「このようななりゆきをコントロールしている者どもがつけを支払う日は近い」と述べた。

■裁判所での判決で混乱

早朝、イスタンブル広域市のエクレム・イマモール市長が汚職容疑で逮捕というニュースが流れた。アナトリア通信を含む全報道機関がこのニュースを各読者・視聴者に報道した。一方でイマモール市長については両容疑のいずれも確定してないという情報も流れ始めた。

このことについてアリジャン・ウルダー記者は、イマモール市長拘束に関する判決は発表されていないと述べている。

「不思議なことが起きている。イスタンブル最高検察は記者との連絡グループで、『みなさん、取調べは継続中です。無責任な報道は控えてください。テロと汚職のいずれの捜査でも判決はまだ出ていない』とメッセージを打った。にもかかわらずアナトリア通信をはじめ、トルコ国営放送、A通信が逮捕ニュースを報じた。取り調べ中に、前から準備されていたような判決が弁護士に知らされるより明らかに早く報道陣に伝えられた」

■これまでの経緯

3月19日(水)、イスタンブル広域市のエクレム・イマモール市長が拘束された。
同市長はふたつの罪で取り調べられた。ひとつは汚職、もうひとつは自治体コンセンサス違反である。
汚職に関する取り調べは「CHPでの金勘定画像」に端を発している。
こちらについては、「イマモール市長と大勢の人々が、実業家らに金銭支払いを強要し、実業家らの一部と行動をともにして不当に利益を得、金銭をやりとりするなかで不正に得た金の送金・回収に、彼らが「秘密金庫」と呼ぶ民間人を利用した」とする関係者の供述に基づいて報告書が作成された。

この報告書に基づいて最高検察が100名を対象に捜査を開始した。

イマモール市長とその他の99名について、「犯罪組織の幹部であること」、「犯罪組織の一員であること」、「恐喝」、「贈収賄」、「資格詐称」、「個人情報の不法取得」、「入札談合」の罪で拘束判断が下された。
市長については「犯罪組織の指導者」だとも言われている。

それと同時に市長は、「自治体コンセンサス違反」の文脈で「テロ組織クルディスタン労働者党(PKK)/クルディスタン共同体同盟(KCK)を支援した」容疑でも起訴された。

この捜査では、イマモール市長を含む7人が拘束された。

「自治体コンセンサス違反」のほうで、イスタンブル広域市のマヒル・ポラト副事務局長、シシュリ郡のレスル・エムラ・シャーハン郡長、改革研究所のメフメト・アリ・チャルシュカン所長、シシュリ郡のエブル・オズデミル副郡長も拘束された。

■供述の過程

3月22日(土)、イマモール市長と91人が裁判所に連行された。供述聴取には検事34人が任にあたった。

3月22日から日付をまたいだ23日0時10分に、汚職と自治体コンセンサス違反の両罪に対するイマモール市長の検察での供述は終了した。この検察での供述の際、市長は警察でしたのと同じ内容を繰り返した。

午前3時をもってイマモール市長には、両罪に対する捜査で検察庁によって逮捕要請が出され、その結果、刑事裁判所に送致された。

市長以外にも、レスル・エムラ・シャーハン氏、マーヒル・ポラト氏、メフメト・アリ・チャルシュカン氏にも逮捕要請がなされた。最高検察庁の発表はつぎの通り。

「エクレム・イマモール容疑者、レスル・エムラ・シャーハン容疑者、マーヒル・ポラト容疑者、メフメト・アリ・チャルシュカン容疑者に対して、武装テロ組織幇助容疑での逮捕要請がなされ、その結果、容疑者らは当番刑事裁判に送致された。

その後、当番刑事裁判所はエクレム・イマモール市長の逮捕を決定した。


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翻訳者:原田星来
記事ID:59864