イスタンブル市長代理、決定

2025年03月27日付 Milliyet 紙
イスタンブル広域市のエクレム・イマムオール市長が汚職捜査により逮捕された後に広域市議会で投票が行われた。そこで共和人民党(CHP)のヌリ・アスラン副議長が177票もの票を得て、イスタンブル広域市長代理に選出された。

イスタンブル広域市議会は、イスタンブル広域市市長職を停職となり、汚職捜査により逮捕されたエクレム・イマムオール市長に代わって市長代理を選出するため、召集された。

第2副議長のギョクハン・ギュムシュダー氏が議事進行役となって、イスタンブル市庁舎で会議が催された。市長代理人選挙のため、共和人民党(CHP)会派のヌリ・アスラン候補と、公正発展党(AKP)会派で副代表を務めるゼイネル・アビディン・オクル候補が出馬した。

議会で無記名投票で行われた第一回投票では、投票総数の301票のうち、5票が無効票となり、CHPのアスラン候補が173票、AKPのオクル候補が123票を獲得した。

第二回投票では、投票総数302票のうち、アスラン候補が177票、オクル候補が125票獲得した。

第二回投票でも、候補者の誰もが議員総数の3分の2の票を得られなかったため、市長代理は選出されなかった。このため、単純な多数決となる決選投票が行われた。

決選投票では総数で302票が投票され、CHPのアスラン候補が177票、AKPのオクル候補が125票を獲得し、この結果、イスタンブル広域市長代理にヌリ・アスラン氏が選ばれた。

◾️ヌリ・アスラン氏とは、どんな人物か?

ヌリ・アスラン氏はスィヴァス県で1969年に誕生し、初等・中等教育をイスタンブルで、高等教育をユルドゥズ工科大学の工学部・船舶設計学科で修了した(1990年)。その後、民間企業で管理職を務めた。

1999年から2004年まで、イスタンブル市クチュクチェクメジェ区で区議会議員として務め、2009年から2017年まで、赤新月社クチュクチェクメジェ副代表を、2014年から2018年まで、ベイリクデュズュ産業界・実業家協会(BEYSİAD)の理事長を、2014年から2021年まで、イスタンブル産業界・実業家連合会( İSİFED)の理事会員を、2009年から2020年まで、スィヴァス・コユルヒサルの村落奉仕財団(KODAV)の副代表を務めた。2011年から2019年まで、ベイリクデュズュ都市評議会の理事の1人でもあった。

2019年から2024年まで、ベイリクデュズュ区とイスタンブル広域市議会の議員として選出されたアスラン氏は、2024年3月31日の統一地方選挙ではベイリクデュズュ区とイスタンブル広域市議会の議員として再選を果たした。2024年4月15日に、イスタンブル広域市議会で行われた投票によって第一副議長として選出された。アスラン議員は、既婚で三人の子供の父である。


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翻訳者:伊藤颯汰
記事ID:59875