1万2千年の歴史を持ち、「歴史のゼロ地点」とも位置付けられるギョベクリテペには、ラマダン・バイラム(ラマダン月明けの休暇)で多くの人が訪れた。3日間で3万人が訪れたシャンルウルファの遺跡の入り口には長蛇の列ができた。
毎年、国内外から多くの観光客が訪れ、UNESCOの世界遺産候補リストに登録されているギョベクリテペは、ラマダン・バイラムでも人気スポットとなった。トルコの様々な都市から訪れた観光客は、「歴史のゼロ地点」を見る機会をものにした。遺跡には、3日間で3万人の人々が訪れた。この数は9日間のラマダン・バイラム休暇の最終日まで増え続けると予想されている。混雑により、この地域へ来る観光客の車はおよそ2km離れた場所にある駐車場に駐車し、無料シャトルバスで送迎される。そこで入場チケットを購入した国内外の観光客は、1万2千年の時を経た出土品があるエリアへ移動する。
◾️駐車場は満車
県文化・観光局のアイドゥン・アスラン局長は、2019年に「ギョベクリテペの年」が宣言されてから、この地域の注目度が上がり続けていると述べた。「ギョベクリテペとカラハンテペを含むタシュテペレル・プロジェクトへの関心は非常に高い。特にバイラムの3日間で、合計3万人の観光客の波がギョベクリテペを訪れた。当初ここには一つの駐車場があり、下の方にも作られた二つの駐車スペースがあったが、これらは埋まってしまった。ギョベクリテペは、シャンルウルファだけではなく、この地域、さらには我が国の文化観光の原動力であり続けている。これを光栄に思う。」と述べた。
シャンルウルファ県のハサン・シュルダク知事もバイラム中の混雑時に予防措置を講じることで、流れは順調に進んでいると述べた。
◾️1万2千年前の据えられた立石
ギョベクリテペは、1963年にイスタンブル大学とシカゴ大学の研究者によって行われた地表調査で発見され、文化観光省の許可で1995年から発掘作業が開始された。ここでは、高さ3-6m、重さ40-60トンの野生動物の図柄が描かれた新石器時代の「T」字型の立石が発見された。UNESCO世界遺産暫定リストに登録されているギョベクリテペは、毎年何千人もの国内外の観光客が訪れる。
◾️トルコ全土から訪問
トラブゾンから友人たちとトルコ南東部の旅に出たと話したカディル・イレンジさんは、「最も重要な場所の一つがギョベクリテペだった。この場所の歴史について、多くのことが言われています。私たちもこの場所に来て、見聞する機会を得ました。皆さんにも、この場所に来て遺跡を見るのを勧めます。」と述べた。
マニサから訪れたアイカン・オルサンさんもギョベクリテペに常に関心を持っていて、今日訪れる機会を得た。世界最古の遺跡を見るのは感銘的だと述べた。バトマンから友人とギョベクリテペを訪れたというムハンメト・ウシュクさんは、バイラム休暇を利用してこの地域の遺跡を見に訪れた。「ギョベクリテペは近くにあるのですが、訪れたのは初めてです。とても気に入りました。皆さんにもぜひ見に来てほしいです。本当に美しい場所です。」と話した。
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翻訳者:大屋千寛
記事ID:59918