エジプト:エジプト人歌手がSNSに拡散された動画について初のコメント

2025年07月22日付 al-Quds al-Arabi 紙

■エジプト音楽家組合が一時活動停止を決定…ラーギブ・アラーマが沈黙を破り出来事の経緯を説明

【カイロ:本紙】

エジプト音楽家組合がレバノン人歌手ラーギブ・アラーマに対して一時的に歌唱活動を停止する決定を下したことを受け、アラーマは沈黙を破り、北部沿岸地方で行われた直近のコンサートで起きた出来事の詳細を明らかにした。アラーマについては、ある女性ファンが彼にキスをしているように見える映像が拡散され、SNS上で大きな波紋を呼んでいた。

アラーマは月曜夜、エジプトのチャンネル「エクストラ・ニュース」によるインタビューで、「この決定には驚いた。正式な通知は一切受けておらず、友人やメディアを通じて知った」と述べた。さらに「私のエジプトでの音楽活動の歴史やエジプト国民との関係は、あの一瞬の出来事を大げさに取り上げたものなどよりはるかに大きい」と明らかにした。

拡散された映像について「女性が私の口にキスをしたと報じられたが、それは事実ではない。写真の撮影角度が誤解を生んだ。彼女はアラブ人観光客で、喜びを表現していただけであり、エジプト方言で話していたわけでもなかった」と説明した。

アラーマはさらに「出来事はステージ上ではなく、コンサート終了後に会場を出て車に向かおうとする際、観客の群衆の中で発生した」と述べた。そのうえで「私は決して自分の観客に対して高慢な態度を取ったことはないし、ファンを突き放したり乱暴に扱ったりすることもあり得ない。会場整理の責任はあくまで関係当局にあり、アーティスト本人にあるのではない」と付け加えた。

(後略)


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翻訳者:玉川侑人
記事ID:60665