サッカー八百長疑惑、逮捕者多数

2025年12月05日付 Cumhuriyet 紙

イスタンブル県共和国首席検事局による賭博・八百長に関する捜査に進捗があった。多数のプロサッカー選手と数人のクラブ経営陣が身柄を拘束された。

■アフメト・チャカル氏も

イスタンブルでの賭博に関する捜査で身柄を拘束された人々の中には、元審判でスポーツ評論家のアフメト・チャカル氏も含まれる。同氏は午前中に身柄を拘束され、健康状態のチェックのため病院に身柄を送致された。

■クラブ経営陣も身柄拘束

スポーツ評論家のアフメト・チャカル氏以外に身柄を拘束された人々の中には、アダナ・デミルスポル元会長のムラト・サンジャク氏、アンタルヤスポル副会長のエムラフ・チェリキ氏、バンドゥルマスポルのトルガ・カレンデル氏、セリキスポルのエルハン・チェレンキ氏がいる。

■検事局の発表

イスタンブル県共和国首席検事局は、捜査について次のように発表した。

イスタンブル県共和国首席検事局が進めている、一般的に「サッカーにおける賭博問題の捜査」として知られている一連の捜査の第二部として;

MASAK(金融犯罪研究機構)および合法賭博サイトから得られたデータ、公開情報に対する調査、ならびにプロサッカー規律委員会が2025年11月13日付の第27回会議で権利剥奪を決議した(101人)のサッカー選手に関する調査、その他の証拠の結果;

ガラタサライのプロサッカー選手メテハン・バルタジュを含む合計27人の選手が、自チームの試合で賭博を行ったと立証された。

フェネルバフチェのプロサッカー選手メルト・ハカン・ヤンダシュが、第三者を通じて合法賭博サイトで賭博を行ったことが立証された。

2024年4月28日に行われたアンカラスポル対ナズィッリ・ベレディイェスポルのサッカーの試合で、アンカラスポルのオーナーであるアフメト・オカタン氏、アンカラスポルのメフメト・エミン・カティプオール会長、ナズィッリ・ベレディイェスポルのシャヒン・カヤ会長とコーチ2名の計5名が試合結果に影響を与えようとしたことが判明した。

2023年12月24日に行われたウムラニイェスポル対ギレスンスポルのサッカーの試合で、選手1名を含む計6名が試合結果に影響を与えようとする合意を行ったことが確認された。

アダナ・デミルスポル元会長のムラト・サンジャク氏、元審判員で現在はスポーツコメンテーターのアフメト・チャカル氏とその妻、それに上級審判員のゾルバイ・キュチュク氏など7名が、銀行口座への調査で疑わしい金融取引が確認された。

イスタンブル県とその他16の県で合計46人の容疑者について、今日7時15分以降イスタンブル警察局に「第6222条・スポーツにおける暴力と無秩序の防止に関する法律への違反」の罪で容疑者を逮捕・拘束・捜査・押収命令が発せられ、それに従い35名の容疑者が逮捕・身柄を拘束された。5人の容疑者は国外にいることがわかっており、他の容疑者については逮捕のプロセスが進んでいる。

公式発表がなされる。

■クズルヤルン「TFFができなかったことを検察が明らかにすれば…」

当紙のアリフ・クズルヤルン記者は「賭博の炎は消えたのか?」という見出しの本日付の社説で、捜査において考えうる新たな進捗に触れ「イスタンブル主席検事局は、この事件における不正な資金と外国における賭博行為の証拠についてとても詳細に調査している。TFF(トルコサッカー協会)ができなかったことを検察が綿密な調査で明らかにしても、誰も驚かないだろう」と指摘した。


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翻訳者:神谷亮平
記事ID:61238