ジェムエヴィは文化施設?環境・都市開発・気候変動省の変更にアレヴィーら、反発

2026年01月25日付 Cumhuriyet 紙

トルコ環境・都市開発・気候変動省が、改正した空間計画作成要領のなかでジェムエヴィ(アレヴィー教の礼拝所)を「文化施設」とする定義を明らかにした。アレヴィー系団体は、このような要領は容認できず、礼拝所としての地位を憲法で保障すべきと表明した。

2026年1月22日付官報(第33145号)に掲載された要領に対する反発が起きている。アレヴィー系団体は、このような取り決めは市民権平等と信仰の自由を侵害するものだとして要領を拒否することを表明した。

アレヴィー・ベクタシュ連盟、欧州アレヴィー連合、トルコ・アレヴィー連盟、ハジ・ベクタシュ・ヴェリ・アナトリア文化財団、アレヴィー文化協会、ピル・スルタン・アブダル文化協会、オーストラリア・アレヴィー・ベクタシュ連盟による共同声明では、この要領が「新たなる否定政策宣言」だと指摘された。

■モスクが「礼拝の場」でジェムエヴィが「文化施設」は違憲

元シャーヒンベイ市議会議員のウール・カルカン氏(共和人民党)は、この要領改正を批判し、「官報に掲載された新定義文は明らかな差別文書。憲法第10条は「法の下の平等」を、第24条は「信教の自由」を保障している。にもかかわらず、モスクを「礼拝の場」、ジェムエヴィを「文化施設」とみなすのは違憲だ。ジェムエヴィは趣味の場でもなければ展示サロンでもなく信仰の中心。ある信仰を「礼拝」と規定し、別の信仰を「文化活動」と規定するのは、市民権の平等原則を無視することだ。我々は定義ではなく認知を求めている!」と述べた。

■アレヴィー団体から共同声明

アレヴィー・ベクタシュ連盟、欧州アレヴィー連合、トルコ・アレヴィー連盟、ハジ・ベクタシュ・ヴェリ・アナトリア文化財団、アレヴィー文化協会、ピル・スルタン・アブダル文化協会、オーストラリア・アレヴィー・ベクタシュ連盟の共同声明には、以下のような記載がみられた。

「環境・都市開発・気候変動省による『空間計画作成規則改正に関する要領』が、2026年1月22日付官報第33145号に掲載された。この要領はアレヴィー社会が長年訴えてきた要求への回答ではなく、むしろ新たな否定政策宣言である!

ジェムエヴィが都市計画法のなかで「文化施設区域」という表現で定義されたことは、公正発展党と大統領府がアレヴィー教という信仰を消し去ろうとしており、ジェムエヴィを礼拝の場所として認めていないことの明確な証左である! アレヴィー教徒にとってジェムエヴィは「文化センター」ではなく礼拝所である!

この問題は規則や用語の修正で解決できるものではない。この要領は、ジェムエヴィを、モスクや教会、シナゴーグといった礼拝所と同等に位置づけることを意図的に避けようとしており、市民権の平等という原則に明らかに違反している。

トルコ政府は、一方では「アレヴィーとの和解」というスローガンを掲げ、ジェムエヴィ問題を解決すると言ってアレヴィー・ベクタシュ文化・ジェムエヴィ庁を設立しておきながら、他方でアレヴィーの礼拝所を法的にはっきり規定することから逃げている。これもまた、公正発展党政権と大統領府の狙いがアレヴィー派の要求を満たすどころか、我々の信仰を消滅させようとしている証拠と言える。

設立された組織は機能していない。それどころかその設立目的が我々の信仰を同化する動きの後押しなのは明白だ。

我々は、このような二面的をアプローチを隠しておくことも受け入れることもできない。

アレヴィー団体一同として我々は断固として表明したい。ジェムエヴィの位置づけは、要領にではなく、信仰の自由と市民権の平等に基づき、礼拝所として憲法に追記されるべきである。

アレヴィー教はトルコの主要信仰の一つであり、この事実はいずれ法的に認められねばならない。

我々はこの要領を拒否する。アレヴィー社会の意思を無視し、我々の信仰を否定するような「要領」は、それがいかなるものであれ我々にとっての正当性はない。」


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翻訳者:原田星来
記事ID:61543