歴史遺産にLED照明、「ユネスコにみつかりませんように!」―アンタリヤ
2026年04月24日付 Hurriyet 紙

アンタリヤのユネスコ世界遺産の暫定リストに記載されているイヴリ・ミナーレ・モスクのミナレットのバルコニーに設置されたLEDスクリーンが、地元の歴史家や考古学会界の反発を招いている。
アンタリヤのカレイチ地区に13世紀から現存し、街の象徴的なシルエットとなっているイヴリ・ミナーレ・モスクは、最近、歴史的建造物にそぐわない改修が行われた。アナトリアのセルジューク朝の貴重な建築の一つであり、ユネスコ世界遺産の暫定リストにも記載されている築800年の建物のバルコニーに設置されたLEDスクリーンに対して、アンタリヤ観光の専門家で、街の歴史家、作家のヒュセイン・チムリン氏が強く反発した。
■このようなマフヤはありえない
「このような特別な歴史遺産のバルコニーにどうして現代の技術的な装置を取り付けるのだろうか?この改修はいかなる形であっても受け入れることはできない。この過ちが一刻も早く正され、イヴリ・ミナーレ・モスクが元の状態に戻されることを望む。もしこの改修がマフヤ(ミナレットの間に飾られるイルミネーション文字)のつもりで行われたとしても、それは間違いだ。そうであっても、歴史的価値をもつ遺産を理解できず、その価値を説明できないということだ。これを誰が考えていたとしても、誰が改修を行っていたとしても、科学や芸術、歴史をなにも理解していないと言える。」
■文化を破壊
改修に反発している人物の一人は、アクデニズ大学考古学部のネヴザト・チェヴィキ教授だ。長年、文化財保護委員長を務めてきたチェヴィク教授は次のように述べた:「800年の歴史を持つ建築物に電子機器を取り付けることは文化の破壊行為だ。これはマフヤだ、と主張したとしても、それは間違いだ。マフヤはミナレットのバルコニーに取り付けられることはない。ミナレットとミナレットの間に張られたロープに吊るされるものだ。文化財保護地域委員会がどうして許可を出したのか理解できない。」
■県が介入
アンタリヤのワクフ地域局のヌルラー・ペルヴァネリ局長は、本紙に次のように話した。「私たちは善意で行いました。委員会も許可を出しました。LED画面はマフヤとして使用しています。時々、トルコ国旗を映しています。国旗の星が少し後ろにずれたことにより、映りが良くなかったようです。これも修正します。誰であってもこれらのことから不快になるべきではありません。」と語った。アンタリヤ県は、この改修を改めて評価し直すと発表した。
■トルコ国旗が映されている
ミナレットに取り付けられたLEDスクリーンは、夕方に稼働し、トルコ国旗が映されている。
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翻訳者:丸山 礼
記事ID:62001