ガザ:マルセイユで「私たちの知らない」ガザの生活を伝える写真展
2026年05月24日付 al-Quds al-Arabi 紙

■キガム・ジグリアンの古写真展、マルセイユで「もはや私たちの知らない」ガザの暮らしを伝える
【マルセイユ:AFP通信】
にぎやかな仮装パーティーから、海辺の散策や水たばこ、さらには映画スターを思わせる髪型の花嫁たちまで。南フランスのマルセイユで展示されている、アルメニア人キガム・ジグリアンの古い写真は、20世紀の1940年代から70年代にかけてのガザ地区の暮らしを、当時の姿のままに伝えている。
マルセイユ写真センターは9月まで、1915年のアルメニア人虐殺を生き延び、1944年にこのパレスチナの町で最初の写真スタジオを開いた写真家の作品から、300点を超える写真を展示している。展覧会を企画したのは、彼の孫である。
ジグリアンは40年にわたり、1981年に亡くなるまで、自らを受け入れたパレスチナ社会の暮らしの場面をレンズに収め続けた。ガザ地区が相次ぐ紛争に見舞われても、彼はそこを去ることを拒んだ。
この展覧会は、イスラエルとハマスの戦争が2年に及んだのち、ガザ地区が甚大な破壊を受け、多くの名所や生活の諸相が失われた時期に開かれている。
写真家と同じ名を受け継いだ孫のキガムは、「これは、もはや私たちの知らないガザです。喜びと希望に満ち、列車や空港を通じて世界とつながっていたガザです。占領があっても、戦争があっても」と語る。
ある写真には、フランスの哲学者ジャン=ポール・サルトルと作家シモーヌ・ド・ボーヴォワールが、飛行機から降り立ったばかりの姿で写っている。
ほかの写真には、難民学校の校庭で人間ピラミッドを作る子どもたちが写っている。また、ヴィシー・チェックのドレスを着て、当時の流行に合わせて髪を整え、ミシンのそばに立って微笑む女性たちの姿もある。さらに仮装パーティーでは、ベリーダンサーの衣装を着た男性が、看護師姿の別の男性や、芸者風の着物を着た女性と並んでいる。
41歳の展覧会コミッショナーで、視覚文化とファッション実践を教えるキガムは、AFP通信に対し、「私は、アルメニア人虐殺を生き延びたガザの写真家キガムについて家族が語る物語に囲まれて育ちました」と話す。
カイロで育ったアルメニア系パレスチナ人の芸術家である孫のキガムは、亡命の道をたどり、最終的に英国委任統治下のパレスチナにたどり着いた祖父に強い関心を抱くようになった。祖父はそこで、英国兵に入れ墨を施す仕事もしていた。
(後略)
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翻訳者:杉山拓音
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