そのなかで、イラク政策の選択肢で「最も悪くない」オプションは、米軍が3つの自治地域からなるゆるやかな連邦の基盤をつくり、イラクから撤退することであると述べた。ホルブルック氏はこの提案がイラクを3つの国家に分割するという意味にはならないとし、トルコ・クルド間紛争の防止のためにも北イラクに派兵するべきとの見方を示した。
同氏はブッシュ大統領のアフガニスタン、イラク、イランそして北朝鮮政策が上手くいっていないことに言及した上で、イラク政策における選択肢は「これまでと同じ政策の継続、より多くの軍事力によって作戦を拡大させること、徐々に部隊を移動させること」であると述べた。ブッシュ大統領に対して「あなたには、現実的なゴールを定めること、部隊を移動させること、政治的解決の探求に集中することを勧めます」と記し、以前にジョー・バイデン上院議員や外交問題評議会(CFR)のレスリー・ゲルブ元議長によって提言された「3つの自治地域からなるゆるやかな連邦」がイラクにおける最も現実的な選択になると主張した。
■「クルド人テロを止めなければならない」
権限と石油の配分に関し、3つの自治地域がコンセンサスを得ることが望ましいとするホルブルック氏は、「親愛なる大統領閣下、深刻な危険があるトルコ・クルド間紛争を予防するために、いまはまだ安全であっても緊張感を増している北イラクに米軍を送るべきです。
北イラクでのアメリカのプレゼンスをトルコもクルドも喜んで迎えるでしょう、しかし、これはトルコに対するクルド人テロリストの攻撃停止とともに実現されなければなりません」と記した。
URL: http://www.milliyet.com.tr/2006/10/25/dunya/axdun01.html
(翻訳者:塚田真裕)
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