ドキュメンタリーを制作したアフヨン・コジャテペ大学ラジオ・テレビ学科の研究員ハカン・ユルマズは、いわゆるアルメニア人大虐殺が取りざたされる昨今、第二次世界大戦時に人道的行為をとったトルコ人外交官の振る舞いを世界に知らせたと語った。
ドキュメンタリーを制作する時に、膨大な資料や情報に接する幸運にめぐまれたと説明するユルマズは、以下のように語った。「私はエスキシェヒルで学生生活を送っていた時に、鉄道の歴史的な発展に関するドキュメンタリーを制作した。このプロジェクトを手がけていた時にベヒッチ・エルキンという名に出会った。ベヒッチ・エルキンは、解放戦争時に鉄道局総裁の責務を執り、ムスタファ・ケマルと非常に親しい友人として登場した。その後の人生において、ベヒッチ・エルキンは1940年から1943年の間にフランスのパリ大使の任に就いていた。彼はこの間に、ユダヤ人を強制収容所から救ったパリ大使として姿をあらわす。私はこうしたことに大変興味を持った。そしてベヒッチ・エルキンに関する膨大な資料を手にすることができた。」
オスマン朝とユダヤ人の間で1492年始まった関係も調査した。そして20万人のユダヤ教徒がスペインから追い出された後、オスマン朝が彼らをどうやって迎え入れたのかを知ることになったと語るハカン・ユルマズは、製作した28分間のドキュメンタリーがテレビ放映されることを希望した。
全チャンネルに無料で送られたドキュメンタリーでは、第二次世界大戦時にトルコ外務省と外交官が素晴らしい人道的行為を行い、ナチスの虐殺下にあったユダヤ人を強制収容所から救い出したことが説明されている。
URL: http://www.hurriyet.com.tr/kultursanat/5426500.asp?gid=62
(翻訳者:藤巻晋也)
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