2006年12月02日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【テルアビブ:UPI】
ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長がレバノン政府の打倒を呼びかけていることに対し、イスラエルの国防省高官らは大きな懸念を表明し、フアード・セニョーラ首相が辞任を余儀なくされた場合にはレバノン南部の国連レバノン暫定軍(UNIFIL)が撤収させられる可能性がある、と警戒している。
「エルサレム・ポスト」紙がインターネット・サイトで報じたところによれば、イスラエル高官らは、「崩壊直前の」レバノン政府が倒れた場合には、レバノン国軍とUNIFIL軍がレバノン南部からの撤退を余儀なくされる可能性があると警戒しているという。
また同紙によれば、さるイスラエル軍高官は「UNIFILは最良[の選択肢]ではなかったが、これまでのところ、ヒズブッラーが国境地帯へ戻るのを阻止するうえで効果をもたらしてきた」と述べ、「UNIFILがレバノンから撤収させられた場合、今夏の戦争の前と同じ状態になることは明白であり、再び戦争に至る可能性さえある」と語った。
URL: http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/data/nahar/061202nahar_um.mht
(翻訳者:森本詩子)
編集 ニュース一覧ヘ