2006年07月10日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面
【バクダード:諸通信社】
治安機関による治安安定を目指した計画実行にもかかわらず、首都バグダードでは武装組織による暴力行為が目に見えて増加している。そんな中、内務省と警察の情報筋は「昨日日曜日、女性と子どもを含む40人以上がバクダード西地区での武装勢力による住民襲撃によって殺された」と伝えた。
この事件は、数百の遺体が道端に投げ捨てられるというここ数ヶ月の中でも最悪の暴力行為となった。バクダードのヤルムーク病院筋の話では、同病院で少なくとも17遺体が収容され、さらに内務省は「20体を病院に運んだ」と話している。
内務省筋はロイターに対し、「武装勢力は市民を身分証明書で判断して殺している」と語った。
当初、内務省は武装勢力がバクダード西部のジハード地区にあるモスク近くに設けた偽の検問所で8人を殺害したと報じていた。一方、警察は「米軍とイラク軍が同地区を封鎖し、その地区の上空を米軍ヘリが旋回しているのが目撃された」と語った。
また米軍はこの報道が正しいことを認め、軍用車の拡声器を通して住民に外出禁止を通達した。
目撃証言によれば、同地区では銃声が響いた後、道端に4人の遺体が置かれているのが見えたという。遺体は全て両手を縛られ、中には目隠しされたものもあった。
また、ザハラー・モスクでは一昨日、車に仕掛けられた爆弾が爆発し、数人の死者と負傷者を出している。シャアラ地区の目撃者によれば、昨日の日曜日、武装民兵が車のタイヤを燃やして地区を封鎖し、住民に家から出ないよう命じたという。
さらに治安筋の情報によれば、昨日朝にはバクダード中心部のファドル地区において、武装集団同士の衝突が起こったが、被害の規模は特定されていない。
URL: http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/data/sabahjadid/060710sabahjadid_ky.mht
(翻訳者:山本薫)
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