2006年08月06日付アル・アハラーム紙(エジプト)HPアラブ世界面
【ベルリン:マージン・ハッサーン】
イスラエルのオルメルト首相は、レバノン攻撃を続ける同国に対するヨーロッパ諸国からの批判はレバノンで起きている事態の誤った認識と誤解から生じていると評した。
今日掲載のドイツのディ・ベルト紙との会見においてオルメルト首相はヨーロッパ諸国に辛らつな批判を浴びせ、コソボへの軍事介入によって何万人もの民間人を殺しておきながら、イスラエルに説教する権利があるのか、と語った。
今のイスラエルと違ってヨーロッパ諸国は一発のミサイル攻撃も受けていなかったのにこれだけの数の民間人を殺した、と述べるイスラエル首相は、「イスラエルの対レバノン政策を批判する人々は、レバノンで民間人の犠牲者が出たからといってイスラエルを責めたり、説教や忠告をしたりせず、沈黙を守るべきだ」と続けた。
一方、ドイツ政府は南レバノンへの派遣が検討されている国際部隊へのドイツ軍参加を求めるイスラエルの提案を拒否した。ドイツ外務省のゲルノット・イーラー秘書官は「イスラエル軍と対峙することになる任務にドイツ軍を派遣することは、周知の歴史的理由により、想像しがたい」と発表した。
しかし同秘書官は「ドイツの部隊がレバノン軍の訓練に参加したり、あるいは治安警察的な任務につくことは可能だ」と指摘した。
同様に、元ドイツ軍参謀長のクラウス・ライトハート氏は、ヒズブッラーへの武器密輸を阻止するために、ドイツ海軍がレバノンの海岸線やシリア・レバノン国境の監視に当たることを提案している。
URL: http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/data/ahram/060806ahram_ky.mht
(翻訳者:山本薫)
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