2006年09月20日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面
【バグダード:本紙】
イラクのフサイン・シャフラスターニー石油相は、政府のエネルギー委員会が現在、石油・天然ガス法案の最終文面を準備中であり、本年中にも採決のため議会に提出される見通しであることを確認した。
この発言は、石油省が石油部門とその開発計画、石油生産物の市民への割当量などを話し合うために毎週開いている定例会合の席で出されたもので、この会合でシャフラスターニー大臣は出席した石油部門高官らに対し、最近の外遊の成果や、先週ウィーンで開かれたOPEC総会での討議内容について説明を行った。
その法律によれば、石油省は執行機関から石油政策および石油という国家的財産の最良の運用方法を戦略的に計画するための機関へと衣替えし、執行部門は国営石油会社が担うことになり、石油省の指導の下、現在活動している種々の会社はすべてその国営会社に統合されることになるという。また石油収入は一括して一つの基金に集められ、そこから各県や省庁、国会が定める計画などの予算が配分されることになる。
シャフラスターニー大臣は、先日のOPEC総会で会見した世界規模の石油会社や石油に関心を持つ友好国の政府高官たちは、イラク政府が新しい法律を制定し、石油・天然ガス部門への投資を整備することに尽力していることへの安堵感を表明したと指摘した上で、いくつかの会社はこの法律の成立を待たずに協議と協力をはじめる準備があると表明したと明言、また「石油省は一つの契約方式だけにとらわれず、開発計画に沿って複数の方式を採用することになろう」と付け加えた。(後略)
URL: http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/data/sabahjadid/060920sabahjadid_ky.mht
(翻訳者:山本薫)
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