■ イスラエル:バルグーティー、サアダート両氏の釈放を拒否
2006年9月26日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ガザ:アシュラフ・アブルホウル、占領パレスチナ:諸通信社】
パレスチナのマフムード・アッバース大統領は、挙国一致政府樹立の協議を再開する目的で本日ガザ地区で予定されていたハマースとの会談をキャンセルした。
大統領報道官のナビール・アブー=ルディーナ氏は、アッバース大統領が本日もしくは近いうちに挙国一致政府樹立の協議を行うためガザへ赴くことはない、と述べた。
さるパレスチナ側高官が述べたところによれば、挙国一致政府樹立に関するいかなる合意にもイスラエル国家の承認は含めないとハマースが主張している以上、ガザへ行くのは無駄であるとアッバース大統領は考えているという。
一方イスラエルは、ファタハ幹部マルワーン・アル=バルグーティーとパレスチナ解放人民戦線(PFLP)議長アフマド・サアダートを釈放するようにとのアッバース大統領の要請を拒否した。
また他方では、シリア大統領と外相がイスラエルとの和平交渉を再開する準備があると発言したことに対し、イスラエルの首相官邸は、いまだシリアとの交渉を行う状況は調っていないと発表した。
イスラエルのアミール・ペレツ国防相は、シリアのアサド大統領の声明は和平への呼びかけとは到底思えないと述べ、イスラエルはいかなる威嚇にも立ち向かう用意があり、同じくシリア側のいかなる挑発にも対抗する準備ができている、と示唆した。
URL: http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/data/ahram/060926ahram_um.mht
(翻訳者:森本詩子)
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