フランスのアルメニア人は、アルメニア人のディアスポラが政治的重要性を増している点から、黄金時代を経験している。フランスのジャック・シラク大統領は、先週始まった「フランスにおけるアルメニア年」を祝うために昨日(29日)アルメニアの首都エレバンへ旅立った。一方、野党の社会党は、「アルメニア人虐殺」の否定は1年以下の懲役とする法案を10月12日再び国民議会へ提出する。
■シラク大統領エレバンで
シラク大統領は、フィリップ・ドゥースト=ブラジー外相を含めた4人の大臣、多数のフランス人企業家、ディアスポラの代表者らと共に昨晩(29日)エレバンを訪れた。エレバン空港でシラク大統領を迎えたアルメニアのロベルト・コチャリャン大統領は、主賓の為に大統領官邸で晩餐会を催した。
シラク大統領は、アルメニアの首都の「フランス共和国広場」の開会式に出席し、「虐殺記念碑」を訪れる予定である。また、アルメニアのカトリコス(アルメニア教会の最高聖職者)であるカレキン(ガレギン)2世との会談も予定している。概してトルコとの関係を重視するシラク大統領がアルメニアにおける1915年の事件について言及する際、「虐殺」という言葉を使うか使わないかが懸念されている。
(中略)
■否定法案は通過する模様
フランス国民議会で社会党会派が提出した「アルメニア人虐殺」の否定は懲役1年とする提出法案は、10月12日の国民議会の議題に上がることが確認された。フランス政府は、「法律の形で歴史が記述される」ことを支持しておらず、また、トルコとの関係を壊す恐れがあるため、この法案に反対している。
しかし3分の2に近い多数を占める保守与党の多くの議員が国会審議に加わらず、あるいは賛成票を投じ法案を支持すると指摘されている。5ヶ月前、「会期が終了」したためフランス国民議会のジャン=ルイ・デブレ議長によって見送られた法案は、10月12日朝、国民議会で承認される見通しが高いとみなされている。法案が通過するには上院でも承認されることが必要である。
URL: http://www.milliyet.com.tr/2006/09/30/dunya/adun.html
(翻訳者:富田 祐子)
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