■ ヒズブッラー、きょう労働者連合を支援へ
■ 金曜の閣僚会議、169項目について協議予定
2007年01月10日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
反対派勢力が支持のために広範な呼びかけを行ったにもかかわらず、労働者総連合が昨日初めて行った座り込みにあまり多くの参加者が集まらなかったことはショックを引き起こし、ただちにその反響が表れた。事態を激化させるとの威嚇的な声が上がり、それは今日エネルギー・水資源省の前で行われる第2の座り込みを始めとして次々と具体化するであろう。エネルギー・水資源省は、アドゥリーヤ[最高裁判所]地区にある財務省付属の付加価値税事務所の前で行われた昨日の座り込みの現場からおよそ数百メートル離れたところにある。
昨夜の情報によると、拡声器を積み込んだ車両がベイルート南部郊外の各地区を回り、今日の座り込みへの多数の参加を呼びかけていたということである。3・14勢力筋の見るところでは、反対派勢力は、労働者総連合がもはや大衆を動員できず、各労働組合も分散して動員できないことを悟った今となっては、組合運動の衣を脱ぎすて、再び反政府キャンペーンの政治的な装いで臨むことを余儀なくされているとのことである。
■ ビッリー国会議長
昨夜の目立った動きといえば、ナビーフ・ビッリー国会議長が登場して労働者総連合の行動について評価と推測を行ったことである。彼を訪問した人々は座り込みについての彼の見解として、「良好である。立場を表現するためのデモであり、今回の数以上の参加は必要ではない。しかし数字は転がって、次回の行動では雪だるま式に増えるであろう。もし我々が数十万人を座り込ませようと望むなら、それは容易なことだ。そのことは関係者たちも既にこれまでのデモで認識している」との発言を伝えた。
一方、健康省付属中央試験所の建物が一昨日、治安上の理由から、アイン・アル=ティーナのビッリー国会議長の邸宅に付属させられた。こうしてレバノンには、中央試験所がなくなってしまったのである!
■ セニョーラ首相
フアード・アル=セニョーラ首相は、首相府で行われた協議のための政府会合において昨日の展開の評価を行い、「パリⅢ会議」として知られるアラブ諸国および国際社会レベルの会議の準備のためパリに滞在中のレバノン代表団との連絡について話し合った。また明後日の金曜日に開催予定の閣僚会議において話し合われる予定の議題についても言及がなされた。閣僚会議は昼の12時半に礼拝の後で開かれる予定で、各閣僚が昨日受理した議事日程には169項目が上げられている。
(中略)
■ ラッフード大統領
ラッフード大統領は明後日の閣僚会議会合に先んじて昨日、閣僚会議事務局に「閣僚会議開催へのあらゆる呼びかけは憲法に違反するものとみなす」との文書を送付した。
(後略)
URL: http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/data/nahar/070110nahar_yt.mht
(翻訳者:田中裕子)
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