ガザ地区住民の大多数がイスラエルへの協力者に対する死刑判決を支持
2010年04月09日付 al-Hayat 紙

■ ガザ地区住民の大多数がイスラエルへの協力者に対する死刑判決を支持

2010年04月09日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面

【ガザ:本紙】

 ガザ地区のパレスチナ人の圧倒的多数がイスラエルへの協力者及び殺人犯に対する死刑執行を支持した。ハマースと近い関係にある「未来研究センター」が実施し昨日公表された世論調査の結果によると、94. 5%がパレスチナ人多数を死に追いやった対イスラエル協力者に対する死刑執行を支持した。

 今月の1日から3日にかけてガザ地区住民516人を対象に行われたこの世論調査では、93.6%が無実の人間を殺した者の死刑執行に同意を示した。また、69.9%が麻薬密売人の死刑を支持する一方、30%がそれに反対の意を示した。

 また、ハマース主導の解任されたパレスチナ政府に属する内務省のウェブサイトでは、イスラエルへの協力者に対して下された死刑判決を執行する政府の意向について、ガザ地区住民の意見調査を行っていた。その結果、投票者の68.68%が死刑執行に賛成する一方、20.29%が反対し、11.02%が執行の時期が適切ではないと回答した。

 パレスチナや世界の人権団体はこの数十人の死刑囚に対する死刑執行に反対しているが、ハマース内閣は、司法当局の死刑判決に対してパレスチナ自治政府大統領の承認を得ることを行政当局に義務づける憲法の条文の適用を免れるための法的な手立て を模索中だと述べている。これは、マフムード・アッバース大統領の承認なしに死刑を執行できるようにするためである。

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( 翻訳者:川上誠一 )
( 記事ID:18853 )