ガザでパレスチナ人収監者の釈放を求める座り込み行動
2010年04月12日付 al-Quds al-Arabi 紙

■パレスチナ人囚との連帯のための座り込み
■イスラエル兵の拘束を呼びかけ

2010年04月12日付クドゥス・アラビー紙(エジプト)HP1面

【ガザ】

月曜日、ガザ市にある国際赤十字の建物前で、イスラエルの刑務所に捕らえられているパレスチナ人収監者たちと連帯するための座り込み行動が行われた。

座り込みの参加者たちは、「イスラーム聖戦」の呼びかけに応じてイスラエル国内で収監されているパレスチナ人囚の写真を掲げ、彼らの釈放と、イスラエルが彼らに対して取っている措置の停止を要求するスローガンや、この問題に対してアラブその他の国々が支援の動きをみせるよう求めるスローガンを掲げた。

 座り込みに参加したのは、パレスチナの諸組織の代表や、ガザ地区在住のパレスチナ人収監者たちの家族である。

 「イスラーム聖戦」のリーダーの一人であるハーリド・バトシュは今回の行動について、「レジスタンスこそが、捕虜の身となっているパレスチナ人たちを解放ことができる唯一の道であり、それ以外のどの方法も、この国家的問題には有効でない」と述べた。また同氏はパレスチナが取り組むべき課題のなかでも収監者の問題は優先順位が高いと強調し、収監者を支援するにはパレスチナ全体の努力とエネルギーを結集させる必要があると訴えた。

バトシュ氏は収監者問題の支援のためにパレスチナ各派が協調し、イスラエル人兵士や入植者を捕虜にしてパレスチナ人囚と交換するよう呼びかけつつ、「パレスチナが一つにまとまることが収監者の釈放に必要であり、この問題において一致団結するためのかなめである」と言明した。

イスラエルの刑務所に捕らえられているパレスチナ人たちは今月、3日間のハンガーストライキと、今月いっぱいの家族との面会自粛を宣言している。イスラエルの刑務所当局による扱いに抗議し、自分たちの要求を実現させるためだ。

その要求とは、家族が面会に訪れた際の劣悪な対応を止めること、ガザ地区在住の家族にも刑務所への訪問を認めること、そして刑務所内で囚人が教育を受ける機会を認め、書籍の差し入れを許可することなどである。

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( 翻訳者:酒井優 )
( 記事ID:18883 )