パレスチナ人法律家らがハマースとファタハに和解案を提示
2011年04月20日付 al-Quds al-Arabi 紙

■パレスチナ人法律家らが、ハマースとファタハの内部分裂終結のための見解を提示

2011年4月20日『クドゥス・アラビー』

【ラーマッラー、ガザ:本紙、ワリード・アワド、アシュラフ・アル=フール】

2007年の中盤から(ファタハとハマースの)政治的分断が続いているなか、パレスチナ自治区で水曜日、パレスチナ人人権活動家らが、パレスチナ基本法に基づいて分断を終了させるための見解をハマースとファタハ双方の代表者らに提示したと発表した。

同法律家らは数週間前に内部の分断を終了させるために法的なイニシアチブを準備することを決定したと発表していた。またその際、彼らのイニシアチブがパレスチナ自治区の憲法と目されるパレスチナ基本法に依拠すると主張していた。法律家らが水曜日にマスコミ向けに発した声明によれば、同学者らは火曜日晩、ハマース幹部の一人であるアズィーズ・アル=ドゥワイク立法評議会議長と、ハマースの議員多数と会談した。またファタハの議会内会派の代表であるアッザーム・アル=アフマド氏とも会談し、見解は双方から合意を得られたという。

 また、彼らが明らかにしたところによると、ドゥワイク氏はアブドゥッラフマーン・ザイダーン議員とムナー・マンスール議員も出席したこの会談で、法律家らが提示した、法に基づく分断解決を基礎とした見解について完全に受け入れる意思を示した。同氏はこの解決案を支持したうえで、(ハマースの)会派と法律者らと間で再び会談を行い、この文書の実施成功を保障するために検討すべきと述べたという。

 法律からによると、ファタハのアフマド氏も、意見書で政治的分断を終了させる努力を払っていることを歓迎し、同文書に含まれている積極的な要素についても賞賛した。そのうえで提案書に含まれているしくみが、政治的分断終結のために同氏が提案したイニシアチブと調和しているとの考えを示した。

(中略)

法律者グループは会談に於いて、パレスチナ立法評議会内の全会派と来週中に会談を組織する努力をすると述べていた。その会談では今回の文書を支持する法律家らが出席し、同文書に記載されている各項目を実行する方法を検討するという。またその最初の議題が立法評議会の活性化、評議会の信任を得た効率的な内閣の発足であり、同内閣は政治的分断の影響を解消し、選挙実行を円滑化する任務を任されるという。
法律家らは、それ以外の議会内会派の指導者らや代表らとの会談を続け、立法評議会の下で各会派代表らを交えて近く開催される会議への準備を続ける予定だ。

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( 翻訳者:加瀬冴子 )
( 記事ID:22209 )