ハーメネイー最高指導者、メディア及び体制責任者に重大勧告「社会に対立があるかのような示唆は控えよ」
2011年04月25日付 Jam-e Jam 紙
イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー氏は昨日の午後、内務大臣、ならびに治安維持軍の司令官・責任者らと面談し、そのなかで安全、特に社会の道徳的・心理的安全の確保こそ、治安維持軍の最重要任務のひとつであるとした。
同氏はその上で、人々の心の平穏を守る上で、メディアやプレス、影響力のある団体や有力者たちが担っている重大な責任について言及し、現在の国内状況はきわめて平穏かつ適切であり、また人々の心理状態にも揺らぎは見られないと述べ、それ故体制の責任者や政治的・文化的指導者たち、プレスやインターネット・メディアの関係者らは国内に険悪な雰囲気や対立があるかのように仄めかす発言を行ったり、記事を配信したりするべきではないと指摘、なぜならこうしたことは事実に反しているからであると強調した。
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同氏は言論界で活躍する人々に向けて、「社会に緊張と対立があるかのように示唆する発言・著述は止めるべきだ。なぜならこうしたことは、現在の国内の状況に反しているからだ」と指摘した。
ハーメネイー氏は、イマーム・ホメイニーの時代にも政治関係者らの間で意見対立はあったと指摘しつつ、「偉大なるイマームは当時、体制の責任者たちに向けて何度も、『会議では言いたいことを言いなさい。しかし一般社会にそれを引きずってはならない。なぜなら人々に罪はないのだから』と仰っていたものだ」と語った。
同氏は、外国メディアは一部の意見対立を誇張しようとしていると指摘し、「我々の発言・著述から〔人為的に〕対立がピックアップされるようなことがあってはならない。もし仮に意見対立があったとしても、人々の前で不満げに眉をひそめたりして、外国メディアに付け入る隙を与えてはならない」と強調した。
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同氏は治安維持軍の最も重要な任務のひとつとして、社会における安全、特に道徳的・精神的な安全を守ることを挙げ、「社会における道徳的安全とは、社会の中で自分の子供たちが道徳的逸脱に傾いてしまう可能性について、市民が不安を感じないこと、という意味である」と付け加えた。
同氏は、社会における道徳的秩序の確立には、治安維持軍の内部で〔悪徳への〕免疫を付けておくことが必要だとし、「このような内部免疫は神の恩寵という糸をしっかりとつかむ以外に、手に入れることはできない」と強調した。
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( 翻訳者:古賀夏樹 )
( 記事ID:22286 )