シリア:イドリブ県のシリア正規軍基地の指揮官がその拠点を本日中に革命軍に渡すと、指令部を脅迫
2012年10月12日付 al-Hayat 紙

■シリア:イドリブ県のシリア正規軍基地の司令官がその拠点を本日中に革命軍に渡すと、司令部を脅迫

2012年10月12日 金曜日 『アル=ハヤート』

【ベイルート:本紙】

シリア北西部のイドリブ県マアッラ・アン=ニウマーンのワーディー・アッ=ダイフ基地の司令官は司令部に対し、飛行機が基地周辺のテロ勢力を掃討しなければ、その拠点を本日金曜の夕方までに革命勢力に引き渡すと脅迫した。シリア人権監視団代表のラーミー・アブドゥッラフマーンはハヤート紙のコンタクトで次のように強調した。「革命勢力は無線盗聴設備を通してシリア正規軍のダイフ基地司令官である准将の会話を盗聴することができた。彼は司令部に対し基地の包囲を解くために助けを求めた。その包囲は反体制派勢力が3日間続いた激しい衝突のなかで基地に対して行ったものである。」

ロンドンに拠点をおく同監視団の代表は、「その拠点を革命勢力に引き渡すと脅迫した准将の名前は明らかになっていないが、この准将は飛行機が基地周辺のテロ勢力を掃討しなければ、兵士達は夕方までに降伏すると司令部を脅迫した。」と説明した。

ラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、「ワーディー・アッ=ダイフ基地はマアッラ・アン=ニウマーン市周辺のアル=アサド政権軍最大の基地であり、多数の戦車や砲台が設置されている。それはアサド政権軍が周辺地域を爆撃するために使用していたものである。」とも言及した。

マアッラ・アン=ニウマーンのメディア活動家のバッシャール・アン=ニウマーニーは、本紙のスカイプによる取材に対し、基地は「マアッラ・アン=ニウマーンの殉教者部隊とその他の部隊によって包囲されていると語った。

この基地はマアッラ・アン=ニウマーン市の近くにあり、同市は自由シリア軍が戦略変更する中で二日前に制圧した。(戦略転換とは)自由シリア軍がダマスカスと南部諸地域から特にアレッポやイドリブの政府軍への補給を阻止する戦略である。

関連する動向として、同監視団はサラーキブのマアマル・アッ=ザイトの検問所を解放したと発表した。YouTubeで公開したビデオの一部には、戦闘員が「サラーキブ地方の革命戦線」の複数の仲間のなかで同検問所を奪取したと宣言、この検問所を「地域の結節点」と表した姿が映されている。また、この戦闘員は、ダマスカスへ進軍すると誓約した。

ビデオには燃えた建物や革命軍が奪取したトラックや戦車が映されている。地域の活動家から本紙が知り得たところによると、サラーキブ市にはアサド軍の6つの大きな軍事拠点があり、この町が革命軍によって制圧されることは西海岸に面したシリア北部の政権軍からの補給ラインが切断されているということを意味する。

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( 翻訳者:篠原桃子 )
( 記事ID:27862 )