「国内反体制派」は政権との対話を拒否する側へ
2013年01月08日付 al-Hayat 紙

■「国内反体制派」は政権との対話を拒否する側へ

2012年1月8日『アル=ハヤート』

【ロンドン、ダマスカス、ベイルート、パリ、ニューヨーク:本紙、AFP】

「国内反体制派」の当事者らは、一昨日(6日)バッシャール・アル=アサド大統領がシリア危機の解決策に向けて発表した計画を批判する側に立った。「民主的変革諸勢力国民調整委員会」のハサン・アブドゥルアズィーム代表は昨日(7日)ダマスカスで開かれた記者会見で「われわれと政権の間で直接の対話または交渉はない」と述べた。同代表は、政権とのいかなる交渉もアル=アフダル・アル=イブラーヒーミー国連・アラブ連盟共同特別代表の監督の下で行われなければならないとの認識を示した。

国内の反体制勢力で最も顕著な「調整委員会」は、アル=アサド大統領の計画を「非現実的かつ非実質的なイニシアチブ」と見なし、同大統領の演説および「それから読みとれることや考え、もしくはイニシアチブの意味する所は国民の革命を終わらせることで、アル=アフダル・アル=イブラーヒーミー特別代表による平和的解決策のイニシアチブの道を閉ざすものである。氏のイニシアチブの道とは、ジュネーブでの声明、国際的かつ地域的な全イニシアチブに基づき、平和的解決実現へのプロセス、またアメリカとロシアの2国の合意確保へのプロセスを進めるものであり…、の解決策の成功を確実にするためのものだ。これは、厳格な国際的監視の下での即時的かつ同時的な暴力の停止、および全体主義的な独裁政権から民主的な新政権へと権力が平和的に移行する環境を可能にする移行段階の主導を全面に担う暫定政府の確立という、2つの主要な基点に立脚している」と述べた。

同委員会は「政権のイニシアチブは、反体制派に武器を放棄して、政権を勝利者として扱うことを要求するものであるが、現実の事態はこれと異なっている。このイニシアチブによって共鳴できる基盤が形成されることは断じてない。明らかに、これは全く論外であり、紛争の継続であり、ひいては国家と社会の破壊の継続である」と述べた。

一方「国家建設潮流」は「共和国大統領が示した政治的解決策の諸段階は、国家を危機的状態と圧政から安定状態と民主的国家に移行させるのに適切な政治的解決策を構成するには不十分である。彼の提示したものは、政権の監視下、およびその庇護の下、むしろ政権が他の宗派と同レベルの単なる一宗派となったときにのみ、解決の見通しをつける総体的基盤となり得る」との見解を示した。

(後略)

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:28814 )