カリフ国家宣言のISIS、「公務員」へ給料支給はじめる
2014年07月02日付 Radikal 紙


イラクで「カリフ国家」樹立を宣言したISIS(イラクとシャームのイスラム国)が、彼らの制圧しているモースルで公務員たちに給料の支給を始めたことが明らかになった。

イラクで「カリフ国家」樹立を宣言したテロ組織であるISISが、彼らの制圧しているモースルの公務員たちに給料の支給を始めたことがわかった。

モースル市で働いている公務員から得た情報によると、ISISの過激派たちは、公的書類を提出したモースル市職員に給料の約6割を支給した。

安全上の理由で匿名を希望するある市職員は、組織の事務所の一つから給料を得たと述べた。

イラクの中央政府が行った火曜日の発表では、ISISによって制圧された地域の公務員の給与は、その地域が再び政府の管理下に戻るまでは、支払われないとされていた。

モースルで働いている国家公務員たちは、ISISがこの市を制圧した6月10日から給料を得られていないことが明らかになった。

しばらく衝突が続き、権力の空白地帯が生まれたイラクでは、ISISの過激派といくつかの部族勢力が、モースル、ティクリート、バクバ、タルアファルの都市を支配下に置いた。さらにアンバル州のアル=カーイム、ラワ、アナ、ルトバ、そしてハディセの町もISISの手に落ちた。

ISISは先日、イラクに「カリフ国家」を樹立し、組織のリーダーであるアブー・バクル・アル・バグダーディーをカリフにすると宣言し、国家の名前を「イスラム国」とすると発表した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:小瀬康太郎 )
( 記事ID:34562 )