シリア:反体制派、戦闘の舞台をダマスカス中心部に移す
2014年09月16日付 al-Hayat 紙


■反体制派、「戦場」をダマスカス中心部に移す

【ワシントン:ジョイス・カラム;ロンドン、ニューヨーク:本紙】

シリア反体制派は昨日(15日)、アサド政権との戦闘の場をダマスカス中心部に移し、マイダー地区と旧市街ザーヒラ地区に対して激しい攻撃を実施した。これにより、首都一帯に治安上の緊張が生まれた。反体制派の戦闘員がダマスカス中心部のこの地点まで辿り着いたのは初めて。この地点に到達するまで、反体制派は近辺の諸地区において迫撃砲を発射あるいは戦闘を仕掛けるなどした。同様のことが、現在ジャウバル地区で起きている。

「シリア人権監視団」は、旧市街ザーヒラ地区において反体制派戦闘員と検問所の警備にあたっていたアサド政権の部隊との間で「激しい衝突」が発生し、その結果死傷者が複数発生したと報告した。しかし、政権派の報道機関イフバーリーヤが報じたところによると、「テロリスト集団はハクラ墓地から地下トンネルを掘削し、旧市街ザーヒラ地区に潜入した後に軍の拠点を襲撃しようとした。彼らテロリストに対する処置及び排除は完了した」とのことだ。旧市街・新市街ザーヒラ地区およびカーア地区にあるほとんどの学校は、その日反体制派による攻撃を懸念して休校になった。

アジュナード・シャーム・イスラーム連合はビデオ声明を発し、その中でダマスカスの「大統領府や軍・治安機関」のある地域を標的に(作戦を)開始すると表明した。「監視団」が報告した。同「イスラーム連合」は、その声明で、「ロケット弾作戦の第2弾」を開始すると宣言、「大統領府があるマーリキー地区や軍・治安機関の集中するマッザ86地区を作戦の対象とする」と表明し、市民に対し今日(16日)以降これらの地区から避難するよう呼びかけた。

(後略)

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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:35359 )