イラクの避難民、2カ月間で増加
2014年11月05日付 al-Hayat 紙

■イラクの避難民、2カ月間で増加

【バグダード:本紙】

国連人道問題調整事務所の報告書によると、1月から10月までの間に避難民の数が180万人~190万人に増加した。アンバール県、ニーナワー県、ディヤーラー県で先月、大規模な避難の動きがあったという。

報告書は「イラク国内の避難民の約47%が、クルディスタン地域や、ニーナワー県のアクラやシャイハーン、ディヤーラー県のキフリーやハーナキーンといった係争地域の境界付近に滞在している。ほとんどの避難民はニーナワー県から来ており、その数は15万6,246世帯にのぼる。次いでアンバール県からは8万7160世帯が来ている」とし、ドホーク県が全体の4分の1の避難民を受け入れていると指摘した。

さらに報告書では、冬季のために計画された活動のためには1億7,200万ドルの寄付が必要なことや、生後3カ月から14歳の子ども22万5,000人を含む計45万人の避難民が暖かい冬服や靴を必要としており、そのために750万ドルの費用が掛かることが示されている。

報告書は、「ダーイシュ」の支配下にあるため人道分野の職員が到達できない地域に220万人が暮らしていると推計した。一方、126万人の避難民が避難場所の確保や食糧以外の物資を獲得するために支援を必要としており、そのうち60万人近くが緊急支援を必要としているという。報告書は、7,020万ドル相当の(支援がなければ)食糧支援が来月までで打ち切られることになると警鐘を鳴らし、「モースルでは医療物資の不足が深刻である」と述べた。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:佐藤早於里 )
( 記事ID:35780 )