シリア:米軍、「ヌスラ戦線」・「ホラーサーン運動」に対して空爆を実施
2014年11月07日付 al-Hayat 紙

■シリア北部の「ヌスラ戦線」ほか系列組織への米軍による空爆

【ロンドン、ワシントン、イスタンブール、ベイルート:本紙、AFP、ロイター】

国際・アラブ有志連合の戦闘機はシリア北部・対トルコ国境付近の同国北西部において、「ヌスラ戦線」および「シャーム自由人旅団」、「アル=カーイダ」系の「ホラーサーン運動」などの他の過激派グループの拠点複数に対して空爆を行った。一方、「イスラーム国」(ダーイシュ)はアイン・アラブ市においてクルド人戦闘員らと砲撃戦を行い、他方「自由軍」はシリア南部においてさらなる進軍に成功した。

米中央軍は「ホラーサーン」に対して複数回の空爆を行ったと発表した。同組織は、「欧州および米国への攻撃を企てていた」という。中央軍は声明の中で「われわれの国益を守り、彼らの動きを仕留めるため、われわれは断固たる措置をとった」と述べ、米軍が同組織の標的5カ所に対して加えた攻撃は「テロリストらへの攻撃という点で狙い通りの成果を上げた」と続けた。また、「アル=カーイダの手先はシリア紛争を利用し、西洋の利害を脅かしている」と加えた。

一方、「ヌスラ戦線」は自身の「Twitter」アカウントにおいて同戦線の拠点に対して空爆が行われたことを認めた。国際有志連合が同戦線の拠点を空爆の対象としたのは、今年9月23日にイラクとシリアで対「ダーイシュ」空爆作戦が開始されて以来2度目のことである。複数の西側外交筋が本紙に述べたところによれば、米国は9月末に「ヌスラ」への空爆を停止する決定を行ったが、同戦線がイドリブ郊外を制圧し、ジャマール・マアルーフ率いる「シリア革命家戦線」の戦闘員らを駆逐したため、「ヌスラ」への空爆が再開されたという。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:前田悠作 )
( 記事ID:35799 )