シリア:デミストゥラ特使の戦闘「凍結」提案に対する政府の姿勢
2014年11月11日付 al-Hayat 紙
■シリア:反体制派、デミストゥラ特使の到着前にヒムスの停戦を破ったとして民兵組織を非難
【ロンドン、ダマスカス:本紙、AFP】
シリアのバッシャール・アサド大統領は昨日(10日)、「シリアはステファン・デミストゥラ国連特使の示した提案を検討する用意がある」と述べた。この提案とは、シリア北部のアレッポでの戦闘を「凍結」することに関するものである。一方で反体制派は、シリア政府に属する民兵組織に対し、人道的支援がホムス市内に入ることを妨害しているとして非難した。ホムスはシリア中央部の都市で、デミストゥラ特使はここを訪問する予定であった。また同時に「シリアの友」グループの「硬い核」の代表らが昨日、ロンドンで幹部レベルの会議を開催した。
SNSのシリア大統領府ページは昨日、「アサド大統領は、デミストゥラ特使のアレッポでの戦闘凍結の提案の要点と目的を検討した。同大統領は『デミストゥラ特使の提案は、アレッポ市の治安回復につながる目標達成のため、調査および実践を行なう価値がある』と考える」と伝えた。また同ページによると、アサド大統領は「アレッポ市の重要性と、シリア領土のいかなる地点であれ市民の安全が守られる事をシリア国家は切望していること」を表明した。
デミストゥラ特使は、去る8月31日にシリアの状況に関する「行動計画」を安保理に提出した。この計画は、一部地域、特にアレッポ市における戦闘を「凍結」させることを規定したもので、その目的は、支援の搬入を可能にし、交渉への道筋をつけることである。
デミストゥラ特使による安保理への提案は、シリア政府を支持するロシアとイランへの訪問の後に起こった。これらの訪問はダマスカスへの訪問に先立って行なわれた。
また同ページは「会議の中で、安保理決議2170−2178を履行することの重要性、シリアや当該地域におけるテロとの戦いのために国際的努力が結集される事に関しての合意がなされた。テロはひいては世界全体に危機もたらすと考えられる。」と付け加えた。
(後略)
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:横田光紀 )
( 記事ID:35842 )