パレスチナ:発電所再稼働と漁獲の輸送開始
2014年11月11日付 al-Hayat 紙

■パレスチナ:ガザでの発電用燃料の獲得と西岸地区へ最初の漁獲輸送

【ガザ:ファトヒー・サッバーフ】

パレスチナ統一政府は昨日(10日)、ガザ東部のシュジャーイーヤ地区での復興に乗り出し、発電所の稼働に必要な量の燃料の導入と、ガザ地区から西岸地区へ初めての漁獲輸送・販売を行った。ムフィード・ハサーイナ公共事業・住宅相は、シュジャーイーヤ地区東部において1,000戸の仮設住宅建設を目指す計画に向けて、礎石を置いた。その際、ガザにおけるトルコの代表であるムスタファ・サルニチュ在イスラエル総領事、また計画に融資したトルコの「国際協力調整庁(TIKA)」長官が同席した。

フサーイナ大臣は、この計画は冬を迎える避難民への援助として仮設住宅を提供するもので、検問所設置に必要な資材の搬入は済ませており、3カ月以内の完了が見込まれている、と語った。

一方、昨日、ガザ地区唯一の発電所の稼働に必要な量の燃料が供給された。明日(12日)からパレスチナ市民に対し、現行の6時間に代わって8時間の電力供給がなされる。ガザ地区エネルギー局のファトヒー・シャイフ・ハリール副局長は、発電所が稼働すれば、電力システムが復旧し、8時間切断の後、8時間接続すると語った。

加えて、イスラエル当局は昨日、ガザ地区から西岸地区の市場へ魚の最初の輸送を許可した。これはこの8年間で初めてのことである。パレスチナ自治政府のナズミー・ムハンナー国境・検問所管理局長によれば、ガザ地区から西岸地区に向けて、600kgの魚を積んだトラックが、ガザ唯一の商業用検問所であるカラム・アブー・サーリム検問所を通過した。これは、イスラエル当局が先のガザ侵攻後に交わした、ガザ地区から西岸地区市場への農水産物の販売に関する合意の一環である。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:山岡麻子 )
( 記事ID:35843 )