パレスチナ:入植者が西岸のモスクに放火、緊張高まる
2014年11月13日付 al-Hayat 紙
■西岸のモスク襲撃、宗教的抵抗運動の脅威
【ラマッラー:ムハンマド・ユーニス】
入植者らは昨日(12日)、西岸に住むパレスチナ人に対し攻撃を仕掛けた。入植者らはラマッラー近辺のモスクに火を放ち、ヘブロン近郊に住む青年を一人誘拐した。これに対し、パレスチナ人らはイスラエルの教会を襲撃した。宗教的抵抗運動が勃発する可能性が警戒される中、緊張を緩和させるための外交努力が重ねられた。ジョン・ケリー米国務長官は昨日、ヨルダンへの訪問を開始し、その間アブドゥッラー二世国王と会談した。同国務長官は今日(13日)、マフムード・アッバース大統領と会談を開く予定である。一方、ヨルダン君主とパレスチナの大統領は昨日、アンマンにて(両地域の)発展について協議した。また、ケリー国務長官のアンマン訪問に合わせて、イスラエルは占領地エルサレムの「ラームート地区」に入植住宅200戸の建設を許可したことを発表した。
ラマッラー北東に位置するマギール村の住民は、明け方のアザーンの時間から1時間ほど前に、村のモスクが放火されたことに気づき、目を覚ました。住民らはこれを阻止しようとしたが、努力の甲斐なくモスクは焼けてしまった。モスクは二階建てであり、一階部分は内装も含め焼けてしまったが、二階部分に火が広がるのは住民らの手によって防がれた。
今回焼けたモスクは、この村で入植者によって放火されたモスクとしては二つ目だ。入植者らは村の土地の4分の3を占める入植地に居住している。村の地方議会のファルジュ・ニウサーン議長は、「2年前も入植者がモスクに火を放ち、そのとき我々は当局に訴え出た。今回再びモスクが焼かれた、これで二つ目だ。当局が奴等を止める気がないのは明白だ」と述べた。
(後略)
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:35861 )