サウジアラビア:シーア派住民襲撃テロの実行グループにISとのつながり
2014年11月25日付 al-Hayat 紙

■サウジアラビアが「ダーイシュ」につながるテロ・ネットワークを食い止める

【リヤド:イーサー・シャーマーニー】

サウジアラビア内務省は昨日(24日)、先月アフサー県ダールワ村のフサイニーヤ(訳注:シーア派が儀式等で使用する集会所、モスクとは異なる)で発生した一連の事件(11月3日、シーア派住民を標的に銃が乱射されたテロ事件)に関係したとして、同省が77人の容疑者(内32人は逮捕歴有)を逮捕したと発表した。同省は、今回のテロ組織ネットワークは解体され、メンバー全員が逮捕されたが、こうしたネットワークは「ダーイシュ」(イスラーム国、ISIS)につながっていると思われると述べた。また、逮捕された人物の内、4人がシリア・ヨルダンなどのアラブ国籍であり、その他トルコ国籍の人物も交じっていたという。これとは別に、同省は、テロ細胞破壊作戦の際に殺害した構成員3名はカタール国籍だったと述べた。特定の集団が「ダーイシュ」と関係を結んでいたことが発覚したのは、今回が初めて。

サウジ内務省のマンスール・トゥルキー報道官は昨日声明で、「今月(11月)にダールワ村の無辜(むこ)のつながりも視野に入れつつ捜査を行ったところ、治安部は数時間の内に今回の謀略の詳細を明らかにし、事件関係者を逮捕することに成功した。治安部はまた、ダーイシュを頂点とする犯罪ネットワークの存在を明らかにした。ダーイシュは外部から依頼を受け、目的、標的とする人物および作戦実行時刻を指定し、アフサー県に場所を特定してテロを実行するよう指示したものと思われる」と述べた。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:35958 )