シリア:2年を経てついに実現、ダマスカス・アレッポ道路を介した人道支援
2014年11月25日付 al-Watan 紙
■2年を経てついに…ダマスカス・アレッポ道路を介した人道支援
【アレッポ:本紙】
「シリア赤新月社」アレッポ支局は昨日(24日)、初の試みとして、ダマスカス・アレッポ国道を通り、アレッポ北部・西部郊外に支援物資を積んだ車列を送ることに成功した。同国道は、ハーン・アサル市付近にて武装勢力が道路の入口を占拠していたため、約2年前から交通が遮断されていた。
「赤新月社」の情報筋は本紙に対し、アレッポ西部ハーン・アサル市近郊のウルーム支局の苦心の末、この試みは成功したと述べ、当該地域の主要武装勢力である「ムジャーヒディーン軍」と呼ばれる組織と合意を形成するに至ったことを明らかにした。この合意は、人道支援物資を積んだ車列と(通行の)苦労を減らすために(国道を使った)都市間の移動を望む市民の車列が移動できるよう、特定の方法に基づき国道の開放を求めるものであった。国道が封鎖されていたため、2都市間の移動には自動車でもおよそ10時間を要した。しかし、国道を開放すれば所要時間は1時間に短縮される。
「赤新月社」アレッポ支局は、合意に基づき国道を介して支援物資を積んだ車列を派遣した旨をFacebookにアップした。一方、「ムジャーヒディーン軍」のアブー・バクル司令官は、ハーン・アサル市を挟んでダマスカスとアレッポをつなぐ国道を開放したことを否定した。また、同司令官はメディアに向けた声明で、赤新月社の保護を目的として「特定の交渉メカニズム」に基づき合意が達成されたと述べ、委員会は適切な決定を下すための「利害」を比較検討していると述べた。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:島津杏奈 )
( 記事ID:35976 )