■エジプト、ガザ地区への帰還者のためにラファの国境通過所を2日間開放
【ガザ:本紙】
複数のエジプト当局は昨日(26日)、ラファの国境通過所を開放した。これは、1カ月前に、ガザ地区との境界付近の地域でエジプト軍を狙った爆発が起こり、兵士30名が犠牲となったことを受けて同国境通過所を閉鎖して以来初めてのことである。
検問所・国境関連機関のマーヒル・アブー・サブハ事務総長は、「複数のエジプト当局は今日(昨日)正午、ラファの国境通過所を(4時間だけ)開放することを決定した。これにより、カイロ空港で身動きが取れなくなっている人々がガザ地区に戻ることになる」と明らかにした。
同事務総長はまた、声明の中で、「国境通過所は明日(木曜、27日)にも、ガザ地区の外で身動きが取れなくなっている人々に対して、正午にのみ開放される」と付言し、「いかなる人物もガザ地区から出ることはできない」と指摘した。
エジプト当局は、ガザ地区の住民にとって唯一の外界との窓口となっている同検問所を、一カ月以上前に閉鎖していた。これは、最近爆発が起こり、エジプト領側の住居およそ800が破壊され、複数の地下トンネルが閉鎖、パレスチナ人などが同地区へ、あるいはシナイ半島へと潜入することが防止されたことを受けてのことである。
病人や学生を含む数千名の「ガザ人」が地区の外に出ることを強いられ、その後長期間同地区に戻ることができなかったことが思い出される。パレスチナ人らや民間人組織、人権団体はエジプトに対し、「ガザ人」が自由に移動できるように国境通過所を開放するよう請願していた。
この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:前田悠作 )
( 記事ID:35999 )