エジプト:政府は「イスラームのインティファーダ」の呼びかけを警戒
2014年11月28日付 al-Hayat 紙
■エジプト:政府は警戒態勢を敷く…予想される民衆による「イスラームのインティファーダ」
【カイロ:本紙】
エジプト政府は、「サラフィー戦線」が呼びかけ、「ムスリム同胞団」も支持した「ムスリム青年によるインティファーダ」を警戒し、警戒態勢を敷いた。「ムスリム同胞団」には、ムハンマド・ムルスィー前大統領を支持する「正統性支援同盟」が属している。街頭においてデモが行われることが予想されているが、ムルスィー前大統領を支持するSNSサイト上の複数のページはこれらのデモの際に暴力を行使するよう扇動している。これに対し、治安機関は警告を発し、施設に対する攻撃が試みられた場合「実弾をもって対処する」と誓った。
ムルスィー支持者らは、このデモに賭けているところが大きいとみられ、以前からこのデモへの呼びかけが行われていた。このデモは、大部分のところで宗教的な様相を呈していた。デモを組織した者らは、主要な目的はエジプトの「イスラーム的アイデンティティーの勝利」であると述べ、デモ参加者らに対し、治安部隊との対決においてコーランを掲げるよう呼びかけた。
「イスラーム団」の元幹部であるナージフ・イブラーヒーム氏は本紙に対し、「同胞団の賭けとは、エジプトのいかなる統治者も、彼らの存在なくして安定を手に入れることはできないということを明らかにするためのものである。彼らはこれらのデモによって政権を打倒することができないことは分かっているが、エジプトに安定をもたらそうと決意している」と述べ、「これらのデモが動員力を欠き、来たる革命記念日も同様であったとしたら、われわれはムスリム同胞団を超えたことになる」と付言した。
(後略)
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:前田悠作 )
( 記事ID:36012 )