シリア:イスラーム国、アイン・アラブで後退、クルド人部隊は進軍
2014年11月29日付 al-Hayat 紙

■「ダーイシュ」(イスラーム国)はアイン・アラブ各地から撤退、クルド人が進軍

【ロンドン:本紙】

複数の活動家によれば、「イスラーム国」(ダーイシュ)はここ数時間の間にアレッポ北部郊外のアイン・アラブ市(クルド名コバーニー)の重要な諸地区から撤退した。これに対し、クルド人部隊は、「イスラーム国」による要撃や同組織が退去した建物に爆弾が仕掛けられている可能性を警戒しつつ、徐々に進軍を行った。一方、米中央軍によれば、国際―アラブ有志連合の戦闘機はイラクとシリアの「ダーイシュ」の各拠点に対し15回の空爆を行った。

「ダーイシュ」がアイン・アラブにおいて後退していることが確かであれば、同組織が今年9月16日から行っているクルド人都市制圧作戦が失敗に終わったと認識していることと一致することになる。クルド人民保護部隊との戦闘の中では、イスラーム国の戦闘員数百名が死亡した。同部隊は、イラクの「ペシュメルガ」部隊、およびアメリカが主導する「有志連合」の戦闘機の上空支援を受けていた。

「シリア人権監視団」は昨日(28日)、「『イスラーム国』はアイン・アラブ市において、政府機関・治安関連施設密集地区、スーク・ハールなどの諸地区から撤退した。これに対し、クルド人民保護部隊はバラディーヤ地域、政府機関・治安関連施設密集地区において徹底捜査を継続、スーク・ハールや政府機関・治安関連施設密集地区では銃撃戦を制した。その一方で、自身の戦闘員に対し、『イスラーム国』が諸施設に爆発物を設置した恐れがあると警告した」と報じた。複数のシリア人反体制派活動家も、アイン・アラブにおける「イスラーム国」の撤退とクルド人の進軍について、同様の情報を提供した。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:前田悠作 )
( 記事ID:36028 )