ガザ:「ガザのイスラーム国」、知識人らを脅迫
2014年12月02日付 al-Hayat 紙

■「ガザのダーイシュ」、知識人らを「背教の罰」で脅迫

【ガザ:ファトヒー・サッバーフ】

「ダーイシュ―ガザ州」は、作家、文学者、詩人、発明家ら他数を、「アッラーに悔い改めない者を殺す」として脅迫した。一方、ガザの内務省は、同地区には「ダーイシュ」(イスラーム国)や他のいかなる過激派組織も存在しないと否定した。ガザの「ダーイシュ」は昨日(1日)、インターネットサイト上で声明を発表し、詩人、作家、活動家ら18名に対し、「イスラームという宗教に対して傲慢であることを止めず、神やイスラームの教義そのものに偏見を持つこと」に関して警告した。18名の中には、「ファタハ」幹部や5名の女性も含まれていた。

ガザ市の一部地域で配られ、複数の活動家がSNSサイト「Facebook」で広めた声明は、以下のように述べた。「我々は、罪深き発言、無神論的な行為に対して警告を発する」。「書くことにおいて、また言うことにおいて、固執している者がいるが、我々は背教者どもに3日の期間を与えよう。その間に、背教と罪から戻り、再びイスラームに入るのだ」。「ガザ州のイスラーム国は、嘘つきの背教者どもすべてに背教の罰を与える」。これらの脅迫の対象となった人物の中には、作家のドゥンヤー・アマル・イスマーイール・フスーナ氏や、サーヒル・アクラム・スーラーニー氏も含まれていた。

ガザの内務省のイーヤード・バッザム報道官は本紙に対し、同地区における「ダーイシュ」の存在を否定、「いわゆるダーイシュを含め、過激派組織は存在しない」と述べた。その上で、「SNSサイトに出回った声明文や宣言の一部は個人の思想を表明するものであり、その背後に組織は存在しない。問題にすることではない」と付言した。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:前田悠作 )
( 記事ID:36054 )