ヨルダン:パイロット解放の身代金の金額を知るために「ダーイシュ」に書簡を送る
2015年01月08日付 al-Hayat 紙
■ヨルダン:自国のパイロット解放の身代金の額を知るために「ダーイシュ」に書簡を送る
【アンマン:ターミル・サマーディー】
本紙は、「イスラーム国(ダーイシュ)に拘束されているムアーズ・カサースバ操縦士の問題を担当しているヨルダンの治安機関が、ようやく仲介者を通じて ダーイシュに書簡を送った」と報じた。書簡を送ったのは、カサースバ操縦士を解放する見返りとしてダーイシュが要求する金額を知るためである。しかし、昨夜(7日)までのところ、いかなる返信もない。
外交筋、およびアンマンの政府機関に近い情報筋は本紙に対し、「政治面、治安面の決定を下す当局は、ダーイシュとの取引がどのような形式をとるかを知るため、同組織からの返事を待っている。その取引は、拘束された操縦士の解放につながるものである」と述べた。
「ダーイシュ」は昨日(7日)、「イスラーム教徒からパイロットの家族へのメッセージ」と題した動画レポートを配信した。そこには、シリアのラッカ出身であるとする複数の人物が登場し、カサースバ操縦士の処刑を求めた。またそのレポートには幼児も出演し、操縦士の処刑を求め、彼を「背教者」であるとした。
先月24日、国際的な有志連合の作戦に参加していたヨルダンの戦闘機が、ラッカ付近で墜落した。このような出来事は、有志連合が対ダーイシュの空爆作戦を シリアで3ヶ月前に開始して以来初めてである。戦闘機の墜落当時、ダーイシュは熱探知ミサイルで撃墜したと発表したが、ヨルダン政府は、飛行機の残骸の確認や操縦士への接触が出来ないことから、戦闘機墜落の原因は現時点では特定できないと述べた。また米国政府は、ヨルダンのF-16型戦闘機を撃墜したというダーイシュ側の主張を否定した。
(後略)
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( 翻訳者:横田光紀 )
( 記事ID:36451 )