エジプト:デモ参加者230名に終身判決、被告人は容疑を否認
2015年02月05日付 al-Hayat 紙
昨日、判決を受けるため出廷中のドゥーマ氏(AFP)
昨日、判決を受けるため出廷中のドゥーマ氏(AFP)

■軍との衝突に参加したデモ参加者230名に終身刑

【カイロ:本紙】

ギザの刑事裁判所は、著名な政治活動家であるアフマド・ドゥーマ氏をはじめとした230人に無期懲役の判決を、他の39人には10年の懲役刑を下した。これは、同裁判所が彼らに、デモ行進中の「暴力、複数の施設への放火、暴動」という罪状を宣告したことを受けたものである。このデモ行進は、2011年にカイロ中中心部で軍との衝突に発展し、その中で多くのデモ参加者が殺され、メディアでは「閣僚評議会事件」として知られた。同裁判所はまた、有罪判決を受けた者たちに1,700万ポンド(220万ドル)の罰金を科した。

しかしながら、この判決は最終的なものではない。というのも、判決を受けた被告らは、2カ月間、大審院に判決を上訴する権利があるからである。大審院がそれを認めれば上訴が行われ、さらに上訴を受け入れれば判決は無効になり、被告らは再審にかけられる。

同裁判所は昨日、本来の弁護団のメンバーらが先の審理で手を引いたことをうけて、ドゥーマ氏の公選弁護人の審尋を行った。同弁護人は、ドゥーマ氏を無罪放免にするよう要求した。また、取り調べの無効、容疑の開示、証拠となった目撃証言とその場所との不一致による証拠の無効性を含む、多くの反論を行った。ドゥーマ氏は、問われた犯罪行為を否認し、それらの行為の一つにも、断じて参加していないと強調した。

(後略)

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( 翻訳者:細谷文乃 )
( 記事ID:36844 )