チュニジア:国境付近での衝突により1名死亡、数十名負傷
2015年02月10日付 al-Hayat 紙
警官隊と市民との衝突が起きたリビア国境近くの広場(ロイター)
警官隊と市民との衝突が起きたリビア国境近くの広場(ロイター)

■チュニジア:国境付近での衝突により1名死亡、数十名負傷

【チュニス:ムハンマド・ヤースィーン・ジャラースィー】

 チュニジア南部リビア国境のタタウィヌ県で、市民と治安部隊 の間で衝突が起き、チュニジア人1名が死亡、数十名が負傷した。この衝突はチュニジア・リビア間の物資移送への課税に起因している。抗議者たちは、課税が自分たちの発展の権利を軽視しているとみなしている。一方、複数の党、機関、組合は、発展への手だてが欠落していることから密輸で生計を立てるしかない国境地域に関する根本的な解決方法を見つけることを訴えた。衝突じゃ先週の土曜日(7日)ザヒーバ(最南部の町)で起きた住民デモの後、昨日(9日)まで続いていた。

 ムハンマド・アリー・アラウィー内務大臣報道官は「抗議者は国の国家警備拠点施設と治安関係者や警備員達の宿舎を燃やした。」と述べた。そして「ザヒーバとワーズィン」間の国境検問所に抗議者たちが突入を試みた直後、実弾の使用が開始された、とした。また、同報道官によると「チュニジア・リビア間の複数の国境検問所はテロリストの侵入の恐れのある微妙なスポットとなっている。」とのことだ。

 南部タタウィヌ県の複数の情報筋が本紙に述べたところによれば、デモ参加者は治安部隊の各拠点や治安関係者および国境警備隊員の住居への突入を企てた。そのために、治安部隊は実弾を使用することになり、更にこの地域での緊張が高まった。この衝突の結果、市民と治安部隊双方に数十名の負傷者が出、また青年の一人は警察の発砲を受け重体となっている。

(後略)

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( 翻訳者:小原美寿佳 )
( 記事ID:36890 )