トルコ企画院(TSE)は、ガーズィアンテプ産業協会(GSO)とガーズィアンテプのバクラヴァ製造業者が共同で作成した「トルコバクラヴァ基準提案」を承認した。
GSOから行われた発表によると、TSEの副院長であるメフメト・フェラハッティン・オンデル氏と技術委員会のメンバーも参加して行われた会議において提案が決定につながった。このようにしてTSEはトルコ全土で適用される「トルコバクラヴァ基準」を公表するに至った。会議の前に行われたレセプションに参加したGSO会長のアディル・コヌクオール氏は、協会としてガーズィアンテプ産バクラヴァの国際的な商標登録を、2013年にヨーロッパ連合から受け取ったことに触れた。このトルコから得られた最初で唯一の登録であるとしたコヌクオール氏は、「我々は現在トルコのバクラヴァとしての基準を決定しました。今後トルコ全土でTSEの証明書を得たすべての同業者が、基準に沿った形でバクラヴァを生産し、販売することになります。これに満足しています。世界にバクラヴァを広めることのみを望んでいます」と語った。
コヌクオール氏は、上記の理由により、バクラヴァの独自の製造方法や材料の保護は、業界の将来のために重要であると述べた。さらに同氏はTSE関係者に、トルコのバクラヴァの基準を設定したことに対して業界を代表して感謝した。またコヌクオール氏は、基準の適応が、業界全体におけるバクラヴァの品質の保持と、若い世代に本来のものをそのまま引き継ぐという面から重要であると強調した。一方ガズィアンテプ広域都市のファトマ・シャーヒン市長は、バクラヴァをバクラヴァたらしめる都市が一夜にしてできないことを、またバクラヴァは人類の歴史ほど長い年月を経てきたものだと述べた。ガーズィアンテプ産のバクラヴァは祖先が作り出し、4、5世代続く味の遺産であるとしたシャーヒン知事は、以下のように述べた。
「多くの顧客を得たのは、尽力と大きな努力があったからです。世界の商業では大きな競争が起こっています。競争社会を生きていますが、我々の規格の品質やおいしさは、今日基準として誕生しました。基準は我々に新しい窓、新しい地平、新しい発展への道をひらいたのです。この試みを大変重要であると考えています。基準を作成する段階においても大きな努力を払いました。すべての生産者に感謝しております。この潜在力を世界に紹介することは、また世界を我々の国や都市に誘うことは、我々の重要な仕事のひとつです。」
公正発展党のガーズィアンテプ選出議員であるネジャト・コチャル氏も、ガーズィアンテプのブランド化への努力を続けていると述べた。ガーズィアンテプから来たゲストに感謝をしたTSE事務局長のウゼイル・カラギョズ氏もまた、「TSEは、設立以降これほど素晴らしい基準を今まで目にしたことがありませんでした。ご興味いただき大変感謝しております」と述べた。
一方でTSE本部で行われた会議の間GSOとガーズィアンテプのバクラヴァ業者はブースを開き、ゲストらに種々のバクラヴァを振る舞った。レセプションには、公正発展党のガーズィアンテプ選出議員であるハリル・マズジュオール氏、アリ・シャーヒン氏、メフメト・エルドアン氏、メフメト・サル氏、デルヤ・バクバク氏、またGSO取締役会副会長のジェブデト・アクナル氏、さらにガーズィアンテプのバクラヴァ職人らが参加した。
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( 翻訳者:松井友紀 )
( 記事ID:36963 )