シリア:政府軍がダーイシュの石油大臣殺害、米国もこれに追従
2015年05月17日付 al-Watan 紙

■ダマスカス当局は「ダーイシュ石油大臣」の殺害を発表、米はその作戦を利用!

【ワタン:本紙】

米国防総省は、シリア国内でのアメリカによる最初の地上軍事作戦において、米軍のヘリコプター20機(※原文ママ。アメリカ等の他紙では「米兵20人」とある)が参加した奇襲作戦がデリゾール県のアマル油田で実施され、それによってダーイシュのアブー・サイヤーフと呼ばれる指導者と同組織のテロリスト19名を殺害したと発表した。同時に、米国家安全保障会議は、アブー・サイヤーフ氏の妻が現在、イラクで米軍の拘束下にあることを強調し、この作戦がバラク・オバマ大統領の指示により行われたと発表した。

この米政府の行動は、数日前に、米国のジョン・ケリー国務長官がモスクワから、ロシアと米国が「シリアとイラクからのダーイシュ駆逐に全力を挙げる」と発表したことを受けての、最初の実践行動であったと思われる。本紙の軍事専門家によれば、この発表は第一に諜報部の、第二に軍部の調整無くしては不可能であり、また、特にデリゾールの空港やその設備・機関がシリア軍の支配下にあることが必要である。

情報筋は、この調整の性質について、ダーイシュの指導者が殺害されたとする「シリア・ニュース」チャンネルの第一報を引き合いに出し、殺害されたのはダーイシュの石油大臣であるとした。また、名前は「アブー・タイム・サウーディーで、同時にアマル油田でのシリア軍部隊による特殊作戦で同組織のメンバー40人が死亡した」と報じた。

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( 翻訳者:谷藤瑞季 )
( 記事ID:37541 )