スーダン:「ダーイシュ」加入のため学生が出国
2015年06月29日付 al-Hayat 紙

■「ダーイシュ」への加入のため、学生がスーダンを出国

【ハルツーム:ヌール・アフマド・ヌール】

ハルツームで明らかになった情報によると、スーダン人の学生12人がイラクとシリアで「ダーイシュ」に加わるため、トルコに向けて出国した。そのうち10人は西側諸国のパスポートを所有していた。

彼らは保健省に属するハルツーム州のマームーン・ハミーダ医科大学の学生であり、そのうち3人は女子学生である。また複数の情報筋によると、学生のうち7人はイギリスのパスポートを、2人はカナダのパスポートを、1人はアメリカのパスポートを、2人はスーダンのパスポートを所有している。

医科大学の事務責任者であるアフマド・バーバクル氏は、これらの学生らの親から彼らが先週の金曜日の夜から行方不明であるとの通報を受け取っている。また学生は皆医学部生であり、2人は5年生、その他は3年生であることを付け加えた。

また、スーダン東部、エリトリアに隣接するカッサラ州警察は、銃撃戦と武力衝突のあと、外国人誘拐グループによって監禁されていた人質47人が解放されたことを公表した。

一方で、米国務省の報告の中にある、スーダンにおける人権侵害に関する非難をハルツームは拒否し、誤解を招く報告であるとみなした。またスーダン法務省の高官は、そのアメリカの報告書ははスーダンの実際の状況を報告する専門的な報告というよりは、むしろ「政治的立場」を表したものであるとした。そして本紙に対して、米国の報告書は常にスーダンに偏見を持ち、その内容は事実と反映していない。またそれは反政府側の情報筋に依拠したものである、と述べた。

これに先立って、アメリカの世界の人権状況に関する2015年の年次報告書は、以下のことを指摘している。すなわち、スーダンでの人権侵害には、民間人に対する意図的な爆撃や、人道的施設などを標的とした攻撃や、不法殺害行為が含まれる、というものである。

(後略)

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( 翻訳者:井上奈穂 )
( 記事ID:38009 )