破壊されたイブラーヒーム・アカーリーの住居(AP)
■シャアファート・キャンプでパレスチナ人の住居破壊、西岸地区で数十名が逮捕及び負傷。
【ラマッラー:本紙】
昨日(2日)イスラエル軍は、被占領地エルサレムのシャアファート・キャンプで殉教者イブラーヒーム・アカーリーの住居を破壊した。これにより大規模な衝突が引き起こされ、キャンプの住人数十名が負傷した。
アカーリー(48歳)はおよそ1年前にシャイフ・ジャッラーフ地区で車を使った攻撃を行い、、入植者1名を殺害、10名以上を負傷させた。アカーリーは銃撃と殴打にさらされた後、死亡した。彼は既婚者で5人の息子の父親であり、エルサレム出身でトルコに追放された元囚人ムーサー・アカーリーの兄弟である。ムーサーは、19年間を占領地の刑務所で過ごした後、3年前の「釈放の実行」取引によって釈放された。彼はイスラエル兵のナッスィム・トレダノを捕らえた罪に対し言い渡された終身刑に服していた。トレダノは捕虜となった後に殺害されている。
シャアファート・キャンプの住人数百名が、住居破壊を目的にキャンプへ侵入した占領軍への抵抗を呼びかけ合い、大規模な衝突の中、数十名が負傷した。複数の目撃者によると、兵士たちが軍を守るために数十棟の建物の屋上を占拠したという。軍は住居に侵入し、爆弾の設置及びその爆破を行った。さらに軍は、数百名の兵士とともにキャンプに侵入した数十台の軍車両を守るために軍用ヘリを使用した。パレスチナ赤新月社の統計によれば、この衝突により43名のパレスチナ人が負傷している。
(後略)
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( 翻訳者:井上開 )
( 記事ID:39310 )